ヨガを仕事にするためにも避けて通れないトピックが「お金」。そこで7名のヨガインストラクターが赤裸々トーク!今回は「ヨガインストラクターの収入だけで生活できる?」をテーマに話し合いました。
ヨガジャーナル日本版編集部
「ヨガだけで食べていける?」専業か兼業かはその人のスタンス次第
編集部 やっぱり皆さん、ヨガだけで食べていきたいと思っていますか?
Aさん 以前はそれを目指していましたね。今はなんとか食べていけるようになりましたが、レギュラークラスだけだとまだ少ないので、企業でヨガを教えたり、ヨガに関する執筆をしたりという、ヨガ周辺の仕事も含めてという感じです。
Eさん あとはクラスの単価を上げていくしかないけど、それには自分の価値も高めなくては、ですもんね。
Fさん ヨガインストラクター友達が、あるとき知り合いに頼まれて代行に入ったそうなんです。そしたら、代行料が1レッスン8000円で。「私はいつも、4000円でやっているのに……」と驚いていました。〝自分の価値〞ってそういうことですよね〜。
Eさん 私がヨガインストラクターになりたての12年前くらいは、まだヨガの先生が少なくて、かつヨガ人気が高まっていた時だったので1クラスのギャラが8000~1万円だったんです。今はFさんの言うとおり、相場は4000〜5000円くらいですよね?
Fさん 今の倍だったんですか!
Eさん 私は当時、それでも1ヵ月20万円はいかなかったな。だから、やっぱり専業って大変だと思います。だけど実家暮らしなら生活はできる。そういう人も多いよね。
Photo by Hiromi Hashimura
Cさん 私も副業としてヨガを教えるくらいがちょうどいいなと思っていて。ヨガでお金を稼いで生活しなくちゃ!ってなるのが苦手なんです。
Dさん 私はギャラが安いからそもそもヨガだけで食べていく発想がなかった(笑)。一度、単価が高いプライベートレッスンばかりやっていた時期もあるんですが、効率が悪くて辞めました。一日に何人もレッスンするわけにはいかないですからね。
編集部 ギャラの安さゆえに専業はなかなか厳しいんですね……。
Gさん 私はヨガインストラクターになりたての頃、スタジオを掛け持ちしながらヨガ一本でやっていたんですけど、体を壊してしまったんです。週に15クラス、多いときは一日4本クラスをするという生活だったから、生活は潤いましたけど疲労でぎっくり腰になってしまって。やっぱりヨガインストラクターになってヨガを仕事にしちゃったら、自分が好きだったヨガとは違う面も見えてきたんですよね。絶対にクラスに穴をあけられないし、スタジオによってはマニュアルに沿ったレッスンが求められる。そうすると、だんだんヨガをビジネスにしたくないという気持ちが大きくなってきて……。今はほかの仕事をしながら、クラスは週5本と、意図的に制限しているんです。
Bさん ヨガ一本でいくなら体調管理は本当に大切!10年くらい前、ホットヨガを一日2本くらい教えていたら、汗を出しすぎて体がおかしくなったことがあって……。耳が聞こえにくくなったり、むくみや生理痛が強くなったり。やっぱり体が資本だから、本数を入れすぎないとか、バランスを取ることが大事だなと思います。
教える頻度&月収/ヨガジャーナル 日本版調べ
座談会に参加してくれたメンバー
Aさん
イントラクター業だけでなく、ヨガ関連のメディアに寄稿もする才女。さまざまな方面からヨガの普及に力を注いでいる。
Bさん
若くしてヨガ1本で生計を立てている専業イントラ。でも最近「息抜きしたくて」と、異業種のショップでバイトを始めたそう。
Cさん
以前はヨガスタジオで、インストラクターと実務の両方を担当していた経験アリ。今はまったく別の仕事と兼業中。
Dさん
「いろんなヨガを知りたかった」と、さまざまな流派のヨガや勉強会に参加しているDさん。ティーチャートレーニングも二度受講したほどの努力家。
Eさん
ヨガブーム黎明期に指導者資格を取ったベテランさん。ヨガスタジオの裏方スタッフとして働いていた経験もある。
Fさん
3カ国語をあやつる国際派インストラクター。現在はジュースバーでバイトする傍ら、店が主催するイベントでヨガを教えている。
Gさん
「前は詰め込めるだけレッスンを詰め込んでいた」と話すGさん。今はヨガを嫌いにならない距離でインストラクター業をしている。
★座談会に参加してくれた現役ヨガインストラクターの詳しいプロフィールは「ヨガ資格取得にいくらかかった?ヨガインストラクターぶっちゃけ座談会レポート」をチェック!