友達以上恋人未満とは、ゆくゆくはカップルになる可能性を秘めた微妙な関係性。でも、単なる男友達や職場の同僚など、恋人昇格は絶対に考えられない相手に告白されてしまったら……なるべく相手を傷つけず、うらまれず、現状の関係性キープするための上手な断り方を、恋愛ライターのひろたかおりさんに教えてもらいました。
ひろたかおり(恋愛コラムニスト)
誰かに好かれるのはうれしいことですが、何とも思っていない男性、関係を進める気がない男性からの告白は、受け入れられないので困りますよね。
気まずくなりたくないし、こじらせるのも怖い。
そんなときは、男性のプライドを利用して「いい思い出」に消化してあげるのがいい方法です。関係性をキープしたまま、相手からの告白を上手にお断りするテクニックについて、お話しします。
告白は男性にとっても大きな勇気がいること
何とも思っていない男性からの突然の告白は、驚くけれどうれしくも思いますよね。
でも、喜ぶことと実際に受け入れるかどうかは別の話。
「何とかして角を立てずにお断りしたい」
「関係を壊さずこれからもいい距離でいたい」
など、気まずくならないように断りたいと思うとき、忘れてはいけないのは「告白は男性にとっても大きな勇気がいること」という事実です。
好きな人に思いを告げるとき、「断られたらどうしよう」「嫌われたらどうしよう」など、不安になりますよね。
断られない絶対の確信があるなら別ですが、男性が告白する側になっても同じように「受け入れてもらえない結果」を想像するので、本当に口にするときは一世一代の勇気を出してくれたといえます。
まずはその気持ちを尊重し、「好きになってくれて、ありがとう」と伝える姿勢を持ちましょう。
それだけでも、男性にとっては「告白してよかったな」と思えるし、断られてもネガティブな思いを引きずることなく終わらせることができます。
男性が恐れるのは、振られることより「関係を失うこと」
たとえば、仲のいい男友達から「好きだ」と言われ、お断りしたけどその後気まずくなって疎遠になってしまった。
寂しいけれど、応えられないなら仕方ないと思いますよね。
ですが、振られた側の男性にとっては「受け入れてもらえなかったうえに、今までの関係も終わってしまった」事実にいっそう気持ちが落ち込みます。
告白するときの男性が恐れるのは、振られることより「今までの関係を失うこと」。
断られたとしても、まだ関係が続くなら改めていいつながりでいようと前向きに思えますが、そのまま物理的な距離ができてしまうと、「言うんじゃなかった」という後悔まで生んでしまいます。
告白された女性側が「好意を受け入れることはできないけど、今までの関係まで失いたくない」と思うなら、その気持ちをきちんと伝えることで男性のショックも軽くなります。
告白のせいで関係がおかしくなってしまい、お互いにこじらせたままで疎遠になるのは悲しいことですよね。
断るしかないけれど、なるべく傷つけたくない。
そんなときは、男性のプライドを守ってあげる断り方を考えましょう。
気まずくならずに関係をキープするための断り方
それでは、実際にどんな断り方だと気まずくならずに関係を続けていけるのでしょうか。
あなたと男性との関係別にご紹介します。
男友達の場合 前向きな言葉と感謝を添える
ずっと友情で結ばれていると信じていた男友達から告白された場合は、ただ「ごめんなさい」と断ってしまうとこれまで積み上げてきた絆や信頼が揺らぐことになります。
告白する男性の心理には、
「今までの友達関係では物足りない」
「友達ではなく、彼女になってほしい」