個人情報保護の流れで需要が高まっているシュレッダー。最近では家庭や会社のデスク下におけるコンパクトな電動の家庭用シュレッダーを購入する人が増えています。Amazonの人気6製品を実際に比べてみると、裁断の細かさや、静音性などが大きく違うことがわかりました。口コミだけでは分からない、本当の実力をお伝えします。
増田 乃律子/Test by MONOQLO編集部
いまやひとり一台の時代かも?便利な家庭用シュレッダー
届いた荷物の送り状やら、DM、買い物のレシートといった個人情報。このご時世、そのままゴミ箱に捨てちゃうのってちょっとコワイですよね。でもハサミで切るのも疲れるし…。
そこで便利なのが、家庭やオフィスのデスク下にもおけちゃう、小型の「家庭用シュレッダー」。価格も3000円台からと、お値段も手軽です。
そこで今回は、電動式の家庭用シュレッダー6台をテスト。どれも似たり寄ったりかと思いきや、「裁断の細かさ」や「静音性」など、比べてみるとけっこう違いが出ました。
テストの結果ベストとなった製品と、各製品それぞれの特徴をご紹介したいと思います。
[選び方]裁断の細かさと静音性が重要なポイントです
資料をシュレッダーをかけるのは、重要な情報を判別できないように廃棄したいからですよね。なので「裁断の細かさ」はとくに重要です。
また、実際に家庭用シュレッダーを使っていると気になってくるのが「静音性」です。手動の場合はシャリシャリ…と静かめですが、電動の場合はかなり動作音が気になる製品があり、騒音にもなってしまいます。
また、クレジットカードやCD・DVDの裁断、紙ゴミを取り出す時に散らばりにくいなどの「使いやすさ」も、見落とせないポイント。
…ですが、これらは実際に比べてみないと気がつくことができません。
そこで今回は、電動式の家庭用シュレッダーを比較することにしました。どれも似たり寄ったりかと思いきや、とくに「裁断の細かさ」や「静音性」など、比べてみると大きな違いが出ました。
電動の家庭用シュレッダー6製品を実際に裁断しまくって比較しました
今回、テストするのは電動式の家庭用シュレッダー6製品です。
テスト方法は、自宅やオフォスのデスクなど、個人や家庭用で使うことを想定しました。最大裁断枚数や裁断の細かさといった実用性だけでなく、安全性や実際の動作音などを総合的にチェックしています。
[Test1]使い勝手
持ち運びやすさ、用紙の同時投入枚数、連続使用時間といった実用性のほか、捨てるときの紙の飛び散りやすさ、安全性やデザインなどもチェックしました。
[Test2]裁断能力
裁断くずがどれだけ細かくなり、文字が判別しにくくなっているかは大きなポイントです。サイズを測って比較しました。シュレッダーによってこれだけ裁断サイズが変わるんです!
[Test3]静音性
裁断中の動作音を騒音計を使って実測。こちらも要チェックです!
それでは、ベストシュレッダーからご紹介します!
「極小裁断」でCD・DVDも対応ナカバヤシ2WAYシュレッダ
ナカバヤシ
2ウェイ・パーソナル
シュレッダ NSE-T06
実勢価格:3244円
サイズ:幅300×奥行き144×高さ201mm
重量:2.9kg
連続使用時間:5分
最大裁断枚数:A4/2枚
裁断サイズ:3×18mm
裁断速度(実測):13.45秒
騒音(実測):89.4dB
ゴミ袋容量:3.6L
リーズナブルな価格ながらCDやDVDも裁断でき、紙とCDの裁断くずは別のボックスに入る親切設計になっています。細かく裁断できるので、裁断力にこだわるなら本製品がオススメです。
持ち運びしやすい反面、ゴミ袋の容量は小さめ。大きな欠点はないので、自宅用でも使用できます。
[使い勝手]
CDやDVDを確実に3分割してくれる仕様になっています。低価格帯&小型でこの機能があるのは希少です!
3分割にカットされます。
ゴミ袋容量は3.6L。小型であるため容量は少なめですが、紙とCDの裁断クズが別々に収納される仕組みになっています。
重量は2.9kgと、軽く持ち運びもしやすいです。
オフィスのデスク上で使ったり、部屋を移動するときに持ち運んだりすることも簡単にできます。
[裁断能力]
裁断サイズは、3mm×18mmと極小サイズです。
[静音性]
騒音(実測)は、89.4dBで、6製品中第5位でした。1枚あたりの裁断速度も13.45秒と最も遅く、大量に紙やCDを処理するような職場には向いていません。