老後破産や老後貧乏を心配している人も多いようです。誰にでも訪れる老後。老後には、現役世代と同じように収入を得ることが難しくなるため、事前に準備しておくことが大切になります。いつ、どのように準備を始めるとよいのかを知っておくとよいでしょう。
執筆者:飯田 道子
誰にでも訪れる老後。近年では、老後を迎えてから家計が破綻してしまったというニュースを見聞きする機会が多くなり、自分は大丈夫だろうか? と心配する人は少なくありません。
老後資金は毎月少しずつでもよいので、早いうちから貯蓄を始めて継続させることが大切
老後に備えることはとても大切なことなのですが、老後貧乏にならないためには、一体どのようなタイミングで、どのようにお金を貯めていけばよいのでしょうか。
貯めるタイミングはライフイベントから検討する
老後資金に関わらず、お金を貯めるためにはできるだけ早く始めることが重要です。とはいえ、私たちの生活において結婚や出産、子どもの入学・進学、子どもの結婚、退職など、さまざまなライフイベントが起こり得るため、30~40代の人にとっては、老後資金だけに絞ってお金を貯めることは難しいでしょう。
そこで押さえておきたいことは、自分が迎えるライフイベントに必要な資金はいくらなのか? いつ必要になるのか? という点です。まずは先に迎えるイベントのためにお金を貯めて、イベントが落ち着いてから老後資金の貯蓄を始めていくことが得策です。
ライフイベントのタイミングは人によって違うものの、サラリーマンであれば定年退職のタイミングはほぼ同じなので、貯められる時期は限定されています。そのため、目先のイベントだけでなく、来るべき老後に向けた準備をすることで、老後貧乏の道を回避することができます。
貯蓄の割合を変化させて貯めていく
老後資金は継続的に貯めていくことが何よりも大切になりますが、最初は他のイベントを優先していきながら、毎月1万円以下でもよいので、老後資金を意識して貯めていきましょう。
そして、他のイベントの支出が落ち着いているときに、老後資金としての貯蓄に多く回したり、子どもが成人し支出が少なくなるときに老後資金メインにシフトして貯蓄したりしていきます。
老後資金の運用に適している商品については諸説ありますが、何度も繰り返すようですが、継続させることが何よりも大切です。それを鑑みると積立型でフレキシブルな商品がよいでしょう。
代表的な商品としては、銀行の自動積立や税制優遇が受けられる財形貯蓄(勤務先の制度であれば)などがお勧めです。
もちろん、それ以外の商品でもよいのですが、自分が理解して運用できる商品を利用して、増やすことよりも減らさないような運用を心がけていきましょう。
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