一見カロリーが低そうなそうめん。有名人が激痩せしたということで、「そうめんダイエット」が流行ったこともありましたね。実際に、そうめんはダイエットにいい食品なのでしょうか? 明日から使える正しい知識や、おすすめレシピをご紹介していきます。
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そうめんって低カロリーのイメージだけど……
「本当はどうなの?」「噂でしか話を聞いたことがないから数値で知りたい!」という方のために、お調べしました。そうめんとひやむぎの違いから、同じ糖質の食品群のカロリー比較までまとめたので、ぜひダイエットの参考にしてみてくださいね!
そうめんとひやむぎの違い
JAS規格で定められている麺の太さによる違いで、栄養価に差はありません。ちなみに、そうめんは直径1.3mm未満、ひやむぎは直径1.3mm以上1.7mm未満です。(※1)
意外と高い? そうめんのカロリー
そうめんは1人前(50g)あたり、178kcalです。(※2)これは、ゆでる前のそうめんひと束分の数値。
ちなみに100gあたりは、ゆでる前が356kcal(※2)、ゆでたあとが127kcal(※3)です。一見するとゆでた方がカロリーが低く見えますが、ゆでることで麺が水分を吸い重さが約3倍になるので、ひと束分のそうめんのカロリーはゆでてもさほど変わりません。
ほかの食品とのカロリー比較
それでは、ほかの主食類と比べるとカロリーはどうなのでしょうか。ゆでたそうめんひと束分(135g)と同量にした際のカロリーと、比較してみました。
・そうめん:171kcal(※3)
・うどん:142kcal(※4)
・中華麺:201kcal(※5)
・スパゲッティ:223kcal(※6)
・白米:227kcal(※7)
糖質が多い食品群のなかでカロリーが高い順番に並べると、白米>スパゲッティ>中華麺>そうめん>うどん、という結果になりました。同量あたりのカロリーだけでみると、うどんに次いで低いので、ダイエットによく使われる理由が分かりますね。
そうめんの糖質量
ダイエットをおこなううえでは、カロリーだけでなく糖質量も気になりますよね。糖質量は、食品中の炭水化物量から食物繊維の量を引いた値を指します。ゆでそうめんひと束(135g)あたりだと、糖質量は33.6gです。(※3)
そうめんダイエットのメリットとデメリット
上記のように数値で見てみると、そうめんのカロリーについて理解が深まってきたのではないでしょうか。これらを参考にして、そうめんダイエットのメリット・デメリット、ダイエットへの取り入れ方をみていきましょう!
メリット
先ほども数値であったように、そうめんはうどんに次いでカロリーが低い糖質の食品です。同じ量を食べても、カロリーが低いほうが総合的に太りにくくなるので、大きなメリットと言えますね。
基本はめんつゆで食べますが、そうめん自体はクセがない味なので、味噌汁・しそソース・レモンソース・ジャージャー麺風・フォー風・韓国風……など、どの料理の味付けでも合うので、アレンジをしやすいのがふたつ目のメリットと言えるでしょう。
デメリット
カロリーが低いことは嬉しいですが、そうめんばかりを食べ続けていると栄養バランスが偏りがちです。不足しがちの栄養素を補うために、野菜やお肉・お魚などの食材と組み合わせて食べるといいでしょう。
食感がやわらかくツルッと喉越しがいいので、食べ過ぎてしまう可能性があることもデメリットと言えます。満腹感が得られないと食べる量が増えてしまい、結果的に摂取カロリーが増えることにつながります。
ダイエットにそうめんを取り入れるときのコツ
おかずも一緒に食べる
そうめんだけではなく、トマト・なす・わかめ・ささみなどのおかずも一緒に食べるといいでしょう。そうめんだけでは不足しがちな、ビタミン、ミネラル、タンパク質を摂ることが可能。さらに、しっかり噛むおかずを入れることで満腹感を高めて、食べ過ぎを防ぐこともできますよ。
一食の量は決めておく
毎回ゆでるのは面倒だから、ちょっと多めにそうめんをゆでておこう……なんて思考はやめましょう。食べ過ぎないようにするためにカロリーから逆算して、摂りたいカロリー分の量だけゆでることをオススメします。