気分が変わりやすい原因
次に、気分が変わりやすい原因を考えていきましょう。実は、成育歴が関係している場合が多いです。
我慢を教育されずに育った成育歴
両親からわがままに育てられた場合です。
幼児期にはありのままを愛してもらうことが必要ですが、幼少期は「我慢」ということを教えられなければ健全な自我は形成されません。
子どもが不機嫌な感情を出すと親がほしいものをなんでも買い与えてご機嫌をとったり、子どもの言いなりになってばかりいたりすると、「感情はすべて吐き出していると思い通りになる」という思考の癖がついてしまいます。
ネグレクト気味の成育歴
ネグレクトとは育児放棄という意味。
特に幼児期~幼少期にかけて、養育をするべき者が愛情をもって生活のお世話をすることを放棄した中で育つと、愛情に飢えた子どもになることも。
そうすると、「こうしたら愛してもらえる?」「これでダメならこうしたら愛してくれる?」といろいろな試し行動をするようになり、その結果心が安定しなくなる傾向があります。
気分が変わりやすい性格を改善する方法
最後に、気分が変わりやすい性格を改善する方法を解説します。
生活リズムを整える
基本的に人間は朝起きて活動し、夜は休息するという体内リズムの生物です。
そのため、このリズムを崩さないことが体と心の安定にも非常に大切になります。
仕事の関係で難しい方もいると思いますが、そういう方はお休みの日だけでもよいので、なるべく太陽光を浴びることを意識してください。太陽の光は脳からセロトニンを放出させるといわれ、気分が安定しやすくさせる効果があります。
身の回りに物をごちゃごちゃ置かない
「気分が変わりやすい人の特徴」であげた、物事が長続きしないという項目に当てはまる方は自分の家や部屋を見渡してみてください。
過去に熱中したけど、今は興味を失ったものでごちゃごちゃしていませんか?
そうした物たちは「気分が変わりやすい」という自身を鏡のように映しだしますので、自己嫌悪の原因になります。
人に譲ったりフリマで売ったり寄付すしたりするなどして処分をし、身の回りをスッキリさせましょう。
不安を深堀りしない
具体的には、不安なことや心配なことをネットで検索しまくったり、人に相談したりしすぎたりしないことです。
特に、人の意見に流されやすい自覚がある人は、そのようなことをするとますます気持ちにムラが出て苦しくなります。
本当に信頼できる人にだけ相談する、医療機関や心の専門家と連携するなどと同時に、自分自身としっかり向き合うことも大切です。