感情をコントロールする方法
次に、感情をコントロールできるようになるコツを見ていきましょう。
1.ネガティブな気持ちを紙に書き出す
感情的になりやすいのは、心に余裕がないことも大きな原因のひとつ。
体調を整えてこまめに感情をケアしてあげることが、感情的にならないためのコツです。
ネガティブな気持ちになったときは、紙に書き出してみましょう。あとで読み返さなくてよいので、文脈などは気にせず、思いつくままにひたすら書き出します。
すると、なぜ自分がネガティブな気持ちになってしまったのか、自分でも気づかなかった理由を発見できることがあります。
気持ちがスッキリするまで書けたら、紙は破って捨てましょう。
2.自分と向き合う時間をつくる
気持ちが揺れるときは、1日に5分でもいいので自分と向き合う時間をつくりましょう。
お風呂の時間にやってみるのがオススメです。今日1日を振り返り、どんなことがあって、どんな気持ちになったのか、それはどうしてなのか、状況を整理します。
「今日は、友だちのひと言に嫌な気分になっちゃったなぁ。なんでだろう? そっか、私、自分が否定されたような気がしたんだね」など、独り言を言うようなつもりで、自分の気持ちを言葉にしてみてください。
すっきりしますし、自分が感情的になってしまう理由にも気づくでしょう。
また、自分の気持ちを受け止めてあげることができたという安心感が生まれます。
3.不満はこまめに吐き出す
感情的になってしまう人は、日ごろから我慢している人が多いです。
物わかりのいい人になりすぎると、かえって反動がきてしまうので、こまめに不満を吐き出すようにしましょう。
「これくらい大したことないし」と自分が思うようなレベルのときに吐き出せば、言い方も軽くなるのでお互いにダメージが少なくて済みます。
相手を責めるような言い方にならないように注意しましょう。たとえば、「この書類はこうやって書いてほしい。そのほうが読みやすいから」など、理由をちゃんと添えて自分の希望を伝えるような言い方をすれば、相手にも伝わりますし、自分のガス抜きにもなります。
4.相手に意識を向ける
感情的になる人は、自分に意識が向いていることが多いので、外にいるときは、相手に意識を向けるようにしましょう。
自分がどう思うかではなく、相手の気持ちを理解しようとしてみてください。
自分の考えとちがうことを相手が言ったときも、相手の話を否定せずに最後まで聞くようにします。
意識を自分以外に向けるようにすると、感情的にならずに済みます。
5.自分を客観的に見る目を養う
外にいるときは、自分を見る、もうひとりの自分の目を持つようにします。
一歩引いた第三の目を持つようにしていると、自分のことを客観的に見ることができるようになります。
今、自分が不機嫌になったら、まわりからはどう見えるのか、そのあとどういう影響が出るのかということを想像してみます。
一時の感情に振り回されるのではなく、そのあとの影響についても客観的に見ることができるようになると、少しは冷静になれるはずです。