こんにちは、ヨムーノ編集部です。
便秘に悩んでいる人は多いのではないでしょうか。
こんにちは、ヨムーノ編集部です。
便秘に悩んでいる人は多いのではないでしょうか。
実は筋肉と便秘には密接なつながりがあります。動かなくなっている筋肉を動けるようにすることで、腸内環境を整えることにつながります。
ここでは、2015年ラグビーW杯日本代表スタッフ佐藤義人さん著者、霞ヶ関診療所院長加賀康宏さん監修『1分間だけ伸ばせばいい 2つの筋肉を伸ばして体の悩みを改善』(出版社:アスコム)の中から一部を抜粋・編集してご紹介します。
筋肉をしつけると姿勢は良くなる
私は、動かなくなっている筋肉を動けるようにすることを「筋肉をしつける」と表現しています。
正しい姿勢を取り戻すには「筋肉をしつける」のが先。
動かなくなっている筋肉を動けるようにすることで骨を正しいポジションに戻してあげると、その位置をキープできるようになります。
そのしつける作業が、本書で紹介するストレッチです。
筋力トレーニングのようなハードなものではなく、筋肉を1分間伸ばすだけ。
筋肉に「縮むこと」を思い出させるために、どうして伸ばすの?
そんな疑問を持った方がいるかもしれませんが、筋肉は対になって動くことが多いため、どちらかを伸ばせば、どちらかが縮みます。
たとえば、ひざを曲げるときは、太ももの前側の筋肉は伸びますが、後ろ側の筋肉は縮みます。
つまり本書で紹介するのは、縮み方を忘れて動かなくなっている筋肉は、対になっている筋肉を伸ばすストレッチ。縮んだまま動かなくなっている筋肉は、直に伸ばしてやわらかくするストレッチなのです。
ただし、確実に筋肉をしつけるには、約1分間のストレッチを1日に複数回行うようにしましょう。
何ごとも、新しいことを覚え込ませるには反復学習が基本ですよね。
動き方を忘れているわけですから、筋肉は1から学び直すようなものです。といっても、1分間伸ばすだけ。
わずかな時間で、いつでもどこでもできます。仕事や家事の合間にもできるし、極端な話、テレビのコマーシャルが流れている間にできてしまいます。
それだけで、みなさんの姿勢はどんどん良くなります。
腸内環境を整えると心も体も元気に
筋肉をしつけるストレッチは、腸内環境を整えて心も体も元気にします。
近年、腸の研究が急速に進み、腸には、消化吸収以外の重要な役割があることもわかってきました。
たとえば、私たちの体をウイルスや細菌などの外敵から守る免疫システムの主役である免疫細胞の約6~8割は、実は腸内にあります。つまり、腸内環境が乱れると免疫力がダウンするということです。
多裂筋をしつけて正しい姿勢を取り戻せると、動いていなかったお腹の筋肉も目覚めて腹圧が高くなります。腹圧とはお腹の空間にかかる圧力のことで、高くなると腸に運ばれる血液や酸素の量が増えて、腸の動きが活性化します。
また、お腹の筋肉が目覚めると、腸のぜん動運動が活発になります。ぜん動運動とは、便やガスを送り出すための腸の動きのことで、腹筋が弱い女性や高齢者は弱くなる傾向があります。
つまり、お腹の筋肉がよく動くようになると、老廃物をスムーズに排出できるようになるということです。いわゆる便秘の解消です。腸内から老廃物が少なくなれば、それだけ善玉菌の割合が多くなるため、腸内環境が良くなります。
腸内細菌のバランスが良くなれば、免疫力はアップします。
腸内環境の乱れが、心に影響をすることもわかってきました。
気持ちを落ち着かせる幸せホルモンといわれるセロトニンの9割は、実は腸でつくられています。セロトニンが不足すると、うつ病につながるといわれます。
腸内環境が乱れると、心も乱れてくる可能性があります。
逆に、腸内環境を整えることは、日々を穏やかにすることになります。そのためにできることが、動かなくなっている筋肉をしつけることなのです。
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