葉挿しの基本
多肉植物は、種や苗がなくても増やすことができます。その手法が葉挿し。方法はその名の通り、土に多肉植物の葉を挿して、子供を増やしていくというもの。その詳しいやり方は以下の通りです。
【葉挿しの手順】
1.葉を用意する
うっかり触って落ちてしまった葉でもOKです。あるいは育てている多肉植物の本体を傷つけないように丁寧に葉をはがします。葉の根元が潰れていると、うまくいかない場合があるので注意を。
2.土を用意する
乾いた土を、浅くて平らな容器に広げる。
3.土の上に葉を置く
(2)で用意した土の上に、(1)で用意した葉を並べます。根元は空気に触れたままでOKで、土に挿す必要はありません。また、この時点では水も与える必要はなく、日影に置いてそのまま数日放置します。
4.発根
置いた葉の根元から、小さな子供のような葉と新しい根が生えてきます。根に浅く土をかけて水をやり、やわらかい日の当たる場所に置きます。
5.子が大きくなったら植え替え
子の葉が大きくなったら、好みの鉢などに植え替えて完成です。最初の葉挿しに使った葉は、徐々に枯れていきますので、取り除きましょう。
寄せ植えの手順
まず、寄せ植えをする前にできあがりをイメージして、複数の多肉植物と鉢、土を用意します。そのほか、新聞紙やバット、ピンセットや箸などがあると便利です。
【寄せ植えの手順】
1.苗の準備
用意した多肉植物の苗をポットから取り出し、新聞紙やバットの上に広げる。
2.鉢に土を入れる
用意した土を鉢の中に入れる。
3.苗を植えていく
バランスを見ながら順番に苗を土に植えていきます。その際、箸やピンセットで押し込むようにして、多肉植物同士の間に隙間ができないようにする。
寄せ植えのポイントは、初心者は水やりや生長のタイミングが同じタイプの種類を選ぶこと。また、植える前に花束を作るようなイメージで、多肉植物を束ねて植えると、隙間なくキレイに植えることができます。
アレンジは同系色でまとめてもキレイですし、紅葉するものとそうでないものを混ぜて色のコントラストを楽しんでもいいですね。
多肉植物を育ててみよう
最初から寄せ植えになった多肉植物を楽しむ方法もありますが、慣れてきたらぜひ自分で株を増やしたり、寄せ植えを楽しんだりしてみてください。自分で育て、アレンジした多肉植物は愛おしさもひとしおです。何かを愛情を込めて育てるという行為は心にゆとりがないと楽しめません。多肉植物のある生活で、そんな贅沢で充実した時間を過ごしてみませんか。
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