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もう枯らさない!初心者でもできる多肉植物の育て方

その独特のフォルムや色の美しさから、おしゃれインテリア女子の間で人気となっている多肉植物。育て方が簡単というのも魅力のひとつですが、本当に簡単なのでしょうか?水やりや置き場所など、初心者でもわかる多肉植物の育て方を徹底解説します。

そもそも多肉植物ってどんな植物?

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最近、よく目や耳にする多肉植物は、葉や茎根っこの内部に水を貯蔵する植物の総称。私たちがよく知っているサボテンもその一種です。内部に水を貯蔵しているから、独特のぷっくりとした肉厚のかわいいフォルムになるのですね。

サボテンと聞くと南国の植物のイメージで、四季のはっきりした日本では育てにくそうと思うかもしれません。でも、寒い地域でも育てることは可能。赤や黄色の多肉植物は、もともとの色ではなくて、緑色のものが紅葉した色ですから、さまざまな色を楽しむならば、むしろ四季のある日本の環境がぴったりなのです。

まずは知っておきたい、多肉植物の生長サイクル別3つのタイプ

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多肉植物はその生長サイクルによって大きく3つのタイプに分けられます。タイプによって、植え替えの時期などが異なるので、まずはそれぞれの特徴を知っておきましょう。

◆夏型種
熱帯地方原産で、夏に雨が多く降る地域に自生。日本の気候では3~11月が生長期で、12~2月は休眠期となります。強い日射しと適温は20~30度と、比較的高温を好むので春から夏にかけてよく育つ品種です。

代表的な品種は、アロエ・クラッスラ・エケベリア・オロスタキス・ガステリア・カランコエ・セダム・コチレドン・グラプトペタルムなど。

◆冬型種
主に、南アフリカをはじめとする高地や、高山などに自生。日本の気候では、9~5月が生長期で、6~8月が休眠期。適温は5~20度のため、高温になる日本の夏を苦手とするものが多いようです。

代表的な品種は、ダドレア、コノフィツム、リトープスなど。夏型に比べると寒さに強いですが、逆に夏の温度管理が必要になります。

◆春秋形種
アメリカやメキシコ、ヨーロッパなどに自生。適温は10~25度。日本の気候では、3~5月、9~11月の過ごしやすい季節に生長が活発になり、暑すぎる6~8月や、寒すぎる12~2月は休眠期間。

代表的な品種は、センペルビブム、セネキオ、ハオルチア、アドロミスクスなど。

初心者が複数の多肉植物を購入したり、寄せ植えする場合は、同じタイプの品種を選ぶと、手入れがしやすくなりますよ。

覚えておきたい人気の3種

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多肉植物と言っても、その数は2万種類以上とも言われています。そんなにあっては、どれを選べばいいのか迷ってしまいますよね。そこで、ホームセンターなどでも手に入りやすい、代表的な人気の3種をご紹介します。

◆セダム(春秋種形)

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表面がツルツルで、プリッとした肉厚の小さな葉が群生する種類が多いことで知られるいセダム属。暑さや寒さ、また乾燥にも強いことから「万年草(マンネングサ)」とも呼ばれています。タマツヅリ、ニジノタマ、黄麗(オウレイ)など、寄せ植えにもぴったりの、かわいいフォルムの品種があります。

置き場所:日当たりと風通しがよい場所。高温多湿は苦手です。
水やり:基本的には乾燥を好みます。生長期の春と秋は土が乾いたらたっぷりと。休眠期の梅雨明けから夏は控えめに。冬はほぼ断水します。

◆エケベリア(春秋種形)

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肉厚の葉がバラの花のように集まった、人気のエケベリア属。白いものや、秋になると赤や紫、淡いピンク色に紅葉するものまで、多彩な美しい色が魅力で、コレクターがいるほど。単体でも寄せ植えでも楽しめます。

置き場所:日当たりと風通しの良い場所。雨が当たらなければ屋外も可。
水やり:春と秋の生長期には、土の表面が乾いたらたっぷりと。夏と冬の休眠期には水やりは控えて、乾燥状態を保ちます。

◆ハオルチア(春秋種形)

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南アフリカが原産のハオルチア属。この種だけでも500種類以上あると言われています。大きく分けると、柔らかく透明な葉が光を通す「軟葉系」と、硬く爪のような葉が特徴の「硬葉系」があります。ユニークな形状のものが多いので、ハオルチアだけの寄せ植えをしても十分楽しめます。

置き場所:日が当たり、風通しのよい場所。ただし、直射日光が当たる場所は避けてください。
水やり:春と秋の生長期には、土の表面が乾いたら十分な水やりを。夏と冬の休眠期は水やりは控えて。

以上の3種は、さらに細分化でき、トータルで1000種を超えるほど。でも、上記の基本さえ覚えておけば、あとは自分好みの色や形、サイズで選ぶことができますよ。

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