肌にやさしい分、洗浄効果も低めなのではと思いがちな掃除用のナチュラル系洗剤。汚れの種類ごとに使い分ければ、きちんと汚れが落とせて、時短にも繋がるのだとか。そんなナチュラル系洗剤の使い方を詳しく掲載した『ナチュラルおそうじ大全』の本から、5種類の洗剤の使い分け方法をご紹介します。
汚れに合った洗剤で賢く掃除しよう
慌ただしい毎日を送っていると、つい先延ばしになってしまう掃除。けれど時間がたてば汚れは落ちにくくなり、強く何度もこすったり、すすぎを念入りにしなければならず、余計に時間がかかってしまいます。
そこで、忙しく過ごしている方にこそおすすめしたいのが、ナチュラル系洗剤を使っての掃除です。ナチュラル系洗剤は、汚れが落ちるメカニズムを理解して使えば汚れがしっかりと取り除け、合成洗剤のような繰り返しのすすぎの必要がなく、時短にも繋がるのです。
そう語っているのは、ナチュラル系洗剤を使った掃除の講座で指導をする本橋ひろえさん。本橋さんの書籍『ナチュラルおそうじ大全』には、5つのナチュラル系洗剤だけで家中がピカピカになる方法が紹介されています。
5つのナチュラル系洗剤とは、重曹・クエン酸・過炭酸ナトリウム・アルコール・石けんのこと。対して、汚れは下記の4つに分類でき、それぞれに合った洗剤を使い分ければ簡単に落とすことができるのだそう。
1つ目は酸性の汚れ。
皮脂や油、食べ物のカスのことで、その掃除に適しているのはアルカリ性洗剤(重曹・過炭酸ナトリウム・石けん)です。
2つ目はアルカリ性の汚れ。
水垢や石けんカスを指し、こちらには酸性であるクエン酸を使います。
3つ目は中性の汚れ。
カビや雑菌で、除菌効果の高いアルコールや過炭酸ナトリウムを使用するのがおすすめ。
4つ目はその他の汚れ。
ホコリや砂のことで、基本的には洗剤は不要です。放置して油汚れと混ざりべたべたになってしまった場合は、アルカリ性洗剤を使用してください。
それでは実際に、特に汚れやすいキッチンシンクや食器棚の掃除方法を見てみましょう。
キッチンシンクは重曹とクエン酸水で
キッチンのシンクには、重曹とクエン酸が効きます。ただし、重曹とクエン酸を同時に使うと中性になって効果がなくなってしまうので、別々のタイミングで使用します。
まず普段の掃除では、シンクの内側に重曹をふりかけ、メッシュクロスなどで磨いて洗い流し、油汚れなどを取り除きます。週に1回ほどは、シンク全体と蛇口にクエン酸水を吹きつけて、水垢を除去。掃除の最後にマイクロファイバークロスで水滴をとっておけば、ピカピカの状態が保てます。
食器棚の掃除には重曹水を
続いては食器棚。しっかり掃除したいというときは、食器をすべて出しておき、重曹水に浸してかたく絞ったクロスで全体を拭きます。湿気が残るとカビが生えてしまうこともあるので、完全に乾いてから食器を戻しましょう。
このようにクロスで軽く磨くだけといった簡単な掃除なら、あまり苦になりませんよね。日頃からそれをしておくと汚れがたまりにくく、清潔な状態が保てますよ。
本にはほかにも、家中のあらゆる場所で発生しやすい汚れとそれに合った掃除方法が掲載されています。ぜひ参考にしてお部屋をきれいにしませんか?
photo / 株式会社主婦の友社
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