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外にも中にも視線が抜けるおおらかなつくりで人が集まる家

インテリア

H邸は視線が抜けて開放的な公園前の敷地に立つ。建築家へリクエストも「開放的で抜けのある空間」だったが、外に対しだけでなく内部でも抜けのある空間が実現されている。

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戸を開けておくと手前のホールと子ども部屋、リビングがつながりワンルームのようにも感じられる。

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昨年末に餅つきをしたときは、5家族が参加。この場所に作業台を設置し外でついた餅であんころ餅や黄な粉餅などをつくった。

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2階のリビングにいても人の出入りが容易に確認できる。

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階段途中から玄関ホールを見下ろす。

竣工して2年が過ぎたH邸。「以前団地に住んでいたときも人を呼びたいとは思っていたんですが狭くてできなかった。2年経って、思った以上に人が集まってくれる家になっていますね」とHさん。奥さんは「友だちとの仲間づくりにおいてもとてもいいなと思っていて、今ならランチも外に食べに行くのではなくて“家においでよ”って言える。人とのつながりが以前とは違ったものになったのはこの家のおかげだと思います」
奥さんはまた「好きな場所が家の中にたくさんあるのですが、ソファに座って眺める内部の景色が好きで、季節や時間によって光の反射の具合がちょっとずつ違うのが家の中にいて感じられるのもうれしい」と話す。

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Hさんはこの大きな傾斜天井が落ち着けて気に入っている。奥さんもこの天井も含めソファのところから見える景色が好きという。ソファのファブリックは皆川明さんデザインのものをオプションで張ったもの。

Hさんのお気に入りは1階のホール。「機能面などからすると“遊びの空間”的なスペースともいえますが、これがこの家にある種の余裕のようなものをもたらしてくれていると思います」。そして「窓から入る光と公園の植栽の緑に心が落ち着きますね」とも。Hさんの言葉から、開放感と視線の抜けとともにリクエストした「おおらかさ」も十分に実現されている、そのように感じられた。

H邸
設計 角倉剛建築設計事務所
所在地 千葉県松戸市
構造 木造
規模 地上2階
延床面積 114.23㎡

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