好意がバレてる
まずは、今回のデートを「どちらから誘ったのか」ということを考えてみましょう。
ご質問文にはどちらから誘ったのかということは書いてありませんが、私は2つの理由で「ご質問者さまが誘った」のではないかと思いました。
1つ目の理由は、ご質問者さまが片思いをしているということ。
片思い中の男性がたまたまご質問者さまに興味があり、たまたまデートに誘ったという可能性ももちろん御座いますが、どちらかといえばご質問者さまからデートに誘ったと考えたほうが自然でしょう。
2つ目の理由は、ご質問文の「片思いしている男性との食事デート」という部分。
もしも彼からデートに誘われたのであれば、「片思いしている男性に誘われた食事デート」のように「誘われた」という一文が入ると思いました。
片思いの人からデートに誘われるというのは非常にうれしいことで、大々的に人に言いたくなるような話。それを書いていないということは、誘われたのではなく、自分から誘ったのではないでしょうか?
このような理由から、今回のデートはご質問者さまが誘ったのだと思いますが、もしその通りなのであれば、ご質問者さまの気持ちはまずまず彼に伝わっていることでしょう。
言質を取りにきている
それでは、今回の男性が「結婚願望ある?」と質問をした理由を考えてみましょう。
彼は、ご質問者さまが自分を好きなことに気づいておりました。
すると先ほどの流れで質問をした場合、ご質問者さまに結婚願望があろうとなかろうと、ご質問者さまが「結婚願望はない」と言うことが容易に想像できたことでしょう。
これこそが彼の狙いだったのではないでしょうか?
それが本心であろうとなかろうと、ご質問者さまが「結婚願望はない」と口にしてしまえば、今後ご質問者さまと付き合って結婚を迫られるようなことがあっても「結婚願望ないって言ってたじゃん」と彼は言うことができるのです。
「結婚願望がある」と言っていたらどうなっていたか?
それでは、空気感を読まずに「結婚願望がある」とご質問者さまが言っていた場合どうなるでしょうか?
これは先ほどの面接の話を考えればおわかりいただけることでしょう。
面接で「転勤は嫌です!」と言った就活生はまず採用されません。それと同じで、ご質問者さまが「結婚願望がある」と言っていたら、彼はご質問者さまと今後の関係を発展させることはないでしょう。
「結婚願望ある?」と言わせないことが正解
『難波金融伝・ミナミの帝王』というマンガをご存知でしょうか?
大阪のミナミを中心に活躍する、金貸しの萬田銀次郎の活躍を描いたマンガです。
さて、このマンガで銀次郎は師匠からこんな問題を出されました。
「今にも空腹で死にそうな犬がいる。この犬に餌をあげるか、それとも餌の捕り方を教えるか。お前らどうだ?」
銀次郎は「餌の獲り方を教える」と回答したのですが、師匠の回答は予想の斜め上をいくものでした。
「そんな犬は殺して食ってしまえ」
空腹で二進も三進もいかなくなってしまうまで打開策を打たなかった犬なんて、餌をあげようが、餌の獲り方を教えようが、なんの役にも立たない。それならば殺して肉にしてしまったほうがまだ役に立つ。
この話がいいか悪いかはともかく、今回の問題に役立つひとつの教訓を与えてくれるのはまちがいないでしょう。