サーキュレーターが活躍するのは、梅雨時の部屋干しだけじゃないって知ってました? まっすぐにパワフルな風を飛ばしてくれるため、クーラーの涼しい空気も循環させて快適環境の強い味方になってくれます。そこで今回は、雑誌『MONOQLO』が人気の11製品を徹底比較! 口コミではわからない本当のおすすめ商品を紹介いたします。
サーキュレーターは、扇風機と違って風に直進性があり、遠くまで届くことが特徴です。
パワフルに空気を循環させるので、部屋の換気、エアコンの冷暖気の循環、洗濯物の部屋干しなど、通年で使用できます。特に部屋干しが増える梅雨時は1台あると便利ですよね。
ちなみに、どの製品も基本設計は似ていますが、モーターは細かい風量設定が可能なDCと従来型のACの2通りがあり、製品によって対応畳数も異なります。
今回はAmazonや楽天市場などネットショップで買える人気メーカーのサーキュレーター10機種をピックアップし、6項目のテストでベストバイを選出しました。
以下の6つの項目を徹底的にテストしました!
格子状に風速を計測し、風の直進性・最大風速・全風量を分析しました。ムラなく、強く、多くの風が出るサーキュレーターを見つけました。
スモークを使い、ファンから発生した風がどのように進むかを比較しました。リビングなどの広いお部屋で使うときや、洗濯物を乾かすサポートとして使うときは、風が隅々まで届くことが重要になります。
また、サーキュレーター本体から1、2、3m地点の中心風速も測定しました。
一定条件で湿潤させたタオルに、一定時間サーキュレーターで風を当てます。その後、タオルの重量がどれだけ変化したかを精秤し、乾燥率を算出しました。
サーキュレーターを最強モードで運転させ、一定距離の騒音値を数地点計測し、採点しました。
睡眠時であっても使えるものを選ぶためには、使用音がうるさくないのは重要です。
本体ボタンやリモコンの使いやすさ、風量調節機能であるインジケーターの見やすさなどの操作性を比較しました。
また、持ち運びのしやすさや軽さ、部屋干しなど扇風機以外の用途にも使えるかなどもチェックしました。
製品のサイズと重量を比較し、部屋に設置する際の置きやすさを採点しました。
サーキュレーターは空気の入れ替えや洗濯物を乾かすのに使ったり、さらに扇風機代わりにするなど、いろいろな用途があります。そのため、家庭内のさまざまな場所へ持ち運びやすく、そして邪魔にならないことが重要なのです。
「風質」「気流+風速」「速乾性」「静音性」「使い勝手」「コンパクトさ」のほかにも見ておくといいポイントがあります。
実際に使ったときに静かだと思うかどうかは、騒音計で計れる数値だけで分かるものではありません。運転音が何dBなのかの値が同じであっても、音がストレスになるかどうかは音の質によるのです。
モーターから生まれる高周波音が気になるような音の質だと、ストレスになってしまいます。サーキュレーターは扇風機よりも音が大きくなりがちです。気になる音は人によって違うので、「音量の数値が小さかったから買ったのに、嫌な音がするから結局使えなかった」となってしまわないように、できれば店頭で確認ができるといいでしょう。
また、音を小さくできる「静音モード」機能が搭載されたサーキュレーターもあります。実際の音を聞きに行くことができない場合には、こういった機能があるサーキュレーターなら安心できるでしょう。
サーキュレーターの見た目は大きく分けて2種類あります。それが、卓上式かスタンド式かです。
サーキュレーターとしてイメージしやすい、広く知られているタイプは卓上式でしょう。扇風機よりも背が低く、首の部分が短いコロンとした印象のサーキュレーターです。小型である分、軽量で持ち運びもしやすくさまざまな場面で使えるため人気。無駄のない見た目で、きれいな色遣いのものなどおしゃれなデザインが増えています。
スタンド式のサーキュレーターは首が長く、扇風機のような見た目です。卓上式のサーキュレーターに比べると高い位置から空気が送れるので、実際に扇風機のように使えます。また洗濯物などを乾かしたいときにもしっかりと空気をあてられるため、より乾かしやすいでしょう。さらにスタンドを切り離して、卓上式としても使えるようになっているサーキュレーターもあります。
サーキュレーターの中には、あるとうれしい機能が付いたものもあります。どんな機能性なのか、確認していきましょう。
まずは、アロマ機能付きのサーキュレーターです。サーキュレーターにアロマ機能があると、その香りが風に乗って部屋全体に広がります。アロマテラピーとして効果的で、リラックス作用なども期待できるのです。
このタイプには、アロマパッドが付いているものが多くあります。アロマ機能を使うには、そこにアロマオイルを振りかけるだけ。とても簡単に使うことができるのです。
サーキュレーターには、タイマー機能や切り忘れ防止機能付きのものもあります。
サーキュレーターは洗濯物を乾燥させるために使う人が多いため、タイマー機能が付いていれば、洗濯物の乾燥が終わると思われる時間に自動で止めることができます。また、サーキュレーターを作動させ始める時間を設定できる、入タイマー機能付きのものも。帰る時間の少し前に起動させておくと、家に着いた瞬間から空気を循環させた後の快適な空間で過ごせます。
また、切り忘れ防止機能付きのものも便利です。長時間使いすぎたときに自動でスイッチを切ってくれるので、安心して使えます。無駄な運転をなくせるため、節電にも効果的です。
リモコン付きのサーキュレーターもおすすめです。リモコンがあれば直接触らなくても、離れたところから操作ができるようになるので、利便性が向上します。
それではいよいよ、6項目のテストから総合的に評価したおすすめサーキュレーターランキングを発表します!
アイリスオーヤマ
サーキュレーターアイ
KCF-SDC151T
実勢価格:1万9580円
サイズ:約幅21×奥行き21×高さ29cm
重量:約1.3kg
▼テスト結果
風質
22/30点
気流+風速
8/10点
速乾性
10/10点
静音性
2/10点
使い勝手
9/10点
コンパクトさ
8/10点
合計
59/80点
見事1位に輝いたのは、アイリスオーヤマ「KCF-SDC151T」でした。最大風速7・0メートルのパワフルな風が、正面に向けて直進。風のムラも少ないため、風のビームが部屋中を素早く循環していきました。小サイズながら適用畳数は24畳あり、空気をすぐに入れ替えたい時には最適です。
速乾性のテストでは、新機能である「衣類乾燥モード」を使用。自動首振り機能によって正面部分は風を抑え、左右は端へいくほど風が強く、風量も大きくなるため、短時間でまんべんなく洗濯物を乾かしていきます。
風量調整は10段階で、上下左右の首振り、リズム運転にも対応しています。リモコン、本体パネルともに使いやすく、コンパクトなので置き場所に困らず部屋間の移動も簡単にできます。
基本的には静かな駆動音ですが、風量MAXにすると、かなり音が大きくなるので注意が必要です。