手順4:胸の位置から両手で授受
名刺交換は、胸の位置から両手で大切に差し出し、相手の名刺も大切に受け取ります。このとき、渡す側ももらう側も、相手の名前や会社名、ロゴに指がかからないようにします。
手順5:受け取るときは「頂戴します」
なお、受け取る際は「頂戴します」「頂戴いたします」と声に出します。その際、両手の指をそろえて伸ばした状態で恭しく受け取るときれいです。
手順6:その場で相手の名前を確認
もらった名刺は、その場で「山田花子様とお呼びすればよろしいでしょうか?」などと名前を確認しましょう。
このとき、相手の名前にふりがながなかったり、難しい漢字だったりした場合は「○○様とお読みするのでしょうか?」「なんとお呼びすればよろしいでしょうか?」などと尋ねてOK。初回、相手に確認することは失礼ではありません。
手順7:もらった直後の名刺は名刺入れの上に乗せる
相手の名刺をもらった直後は、それを名刺入れの上にいったん置きます。複数もらう場合は、2人目の名刺をもらう際、ひとり人目の名刺は名刺入れの上に乗せるか、二つ折りの名刺入れであれば挟むと◎。
ちなみに、ひとり目が役職上位者であれば、2人目の名刺は受け取ったあと二番目(ひとり目の下)に重ねます。つまり、一番上に一番上位の人の名刺が乗っている(=役職順)状態にしましょう。
そのまま商談や打ち合わせに入る場合は、もらった名刺をテーブルの上に置きます。このとき、相手の座り位置と対称になるよう、名刺を自分側に向けて置きます。書類などに被るのは避け、できれば右側の空いているスペースに並べます。
手順8:打ち合わせが終わったら名刺入れにしまう
マナー上は、顔と名前が一致したら名刺入れにしまってよいのですが、多くの場合は、終わるまでテーブルに並べて、最後に片付けます。
立ったまま交換し、そのまま去る場合も、話し終わったあとの去り際にしまうのがスマートです。
名刺の受け取り方Q&A
スマートでマナーにかなった名刺交換は誰もが望むところ。はじめて会う人との名刺交換は第一印象につながります。ここでは、迷いやすいポイントにフォーカスを当て、Q&A形式で正しいマナーを勉強していきましょう。
Q.名刺入れを持っていない場合は?
名刺入れの代わりとして、ハンカチの上にもらうのも一手。ですが、しっかりプレスができているきれいなハンカチでないと見苦しいでしょう。
何も手元にない場合は、両手で丁寧に受け取り、そのまま交換を進めましょう。
Q.名刺を忘れた場合の対処法は?
その場では素直に「申し訳ございません。ただ今、名刺を切らしておりまして……」などと告げ、メールで「本日は名刺を失念してしまい、大変失礼いたしました」という旨を送り、名刺と同じ内容を盛り込んだ署名を必ず入れます。
後日、名刺を直接お持ちしてビジネスチャンスにしてもよいでしょう。また、お手紙をつけて、郵送するのも◎。