人懐っこい人が好かれる理由をマジシャン兼催眠心理療法士の浅田さん@令和の奇術師が分析。好印象な「人懐っこさ」を手に入れる方法を解説します。
浅田悠介(浅田さん@令和の奇術師)
「また、まわりに人が集まってる……」
「あの子、友達多くない?」
「なんで初めての場所で店員さんと仲良くなれるの?」
みたいな人っていません?
これらの人の共通点は、まさしく「人懐っこい」ことです。
正直、羨ましいですよね。
こっちは「せめて嫌われないように……」とオドオド緊張しているのに、さっと仲良しになってみせるというのですから。憧れます。嫉妬します。
しかし、それだけで終わっちゃダメだと思うんです。羨ましい人がいたら、それを参考にして、自分の学びにしてやればいいと思うんです。
そこで今回は「人懐っこい人」の正体に迫ってみようと思います。その羨ましいスキルをパクるために。これで人気者になってやりましょうぜ。
人懐っこい人が好かれる理由
なぜ「人懐っこい人」は好かれやすいのでしょう?
そこには秘密があるはずです。その神秘を解き明かしてパクるためにも分析してみましょう。人懐っこい人でいるメリットを考えてみます。
(1)緊張を感じさせない
人懐っこい人は自然体です。
ごくナチュラルにコミュニケーションができます。そして、その緊張感のなさは相手にも伝わります。ほっと警戒心を溶かしてしまう。それで、ついついこちらも自然体で喋ってしまう、というわけです。
(2)距離を縮めるのが早い
人懐っこい人は接近戦。
こちらがビクビク出方をうかがっているすきに、あっという間に、相手と盛り上がり、親密なトークをはじめます。
とにかく打ち解けるまでの時間が短いのが特徴です。
(3)害がなさそうに見える
人は「自分に悪いことを仕掛けそうな他人」を警戒します。
生物の本能として当たり前の話です。いきなり攻撃されてはたまりませんから。そうした中で人懐っこい人は「私は敵ではありません」という匂いを放つのが上手いわけです。
ギスギスしがちな社会において「敵に見えない」のは貴重なスキルです。
人懐っこい人の心理とは?
ここで、もう少し私たちの憧れ(パクりたい願望)の的である「人懐っこい人」を深掘りしてみます。人懐っこさは、どういう性格や心理の表れなのでしょう?
なにを隠そう、私は、長年「人懐っこい人」を研究してきました。
自分があれこれコミュニケーションを考えて、どうにか頑張っているのに、努力してない(ようにみえる)人気者がいるのが悔しかったからです。
その結果、わかったことがあります。
それは生まれつき人懐っこい人は「まわりの敵意にさらされたことが少ないから人前で自然体でいられる」という事実です。
・他人に緊張しないのは、緊張するような危ない経験がなかったから
・まわりとの距離が近いのは、それでトラブルにならなかったから
・害がなさそうにみえるのは、他人にコンプレックスや敵意を抱かないから
というわけです。
もちろん多少のトラブルに巻きこまれることはあったかもしれません。それでも、ちゃんと乗り越えられるくらい素直に育ってきた、というわけです。
しかし、これは、あくまで「生まれつきの人懐っこい人」についての話です。
世の中の「人懐っこく見える人」のうち全員が生まれつきなわけではありません。いろんな辛い過去を乗りこえて、その果てに人懐っこく見えるタイプもいるわけです。
これは私たちにとって嬉しいニュースです。生まれや才能でなく、あとから人懐っこさを手に入れた人もいるというわけですから。