浮気は人それぞれ定義がありますが、何をもって浮気というのでしょうか? この記事では、浮気の意味合いについて、不倫とのちがいも合わせて、恋愛コラムニストのひろたかおりさんに解説してもらいました。また、浮気しやすい男女の特徴も見ていきます。
ひろたかおり(恋愛コラムニスト)
何をもって「浮気」と考えるかは人それぞれですが、既婚者と肉体関係を持つのが定義となる不倫とちがうのは、「相手が独身・既婚に関係なくパートナー以外の異性と親しくなること」。
ですが、どちらも許されないのは同じです。
浮気を繰り返す人をパートナーにしても、幸せなお付き合いはできませんよね。
浮気と不倫はどうちがうのか、また浮気しやすい男女にはどんな特徴があるのか、恋愛コラムライターのひろたかおりがお話しします。
浮気の意味とは?
恋愛でいう「浮気」には、
・特定のパートナーがいながらほかの異性に関心を移すこと
・実際に肉体的な接触を持つこと
など、「未婚・既婚にかかわらずその人以外の異性に目を向けること」がまず挙げられます。
本来なら、特定のパートナーがいるならその人だけに愛情を持つのが正しいあり方ですが、浮気は「別の異性に興味を持ってもパートナーとは別れないまま」であることが問題です。
「どこからが浮気なのか」は多くの人が悩みますが、“これで浮気確定”とはっきりいえるのはセックスがあるときで、それ以外では「彼女以外の女性と手をつないだら浮気」「彼氏以外の男性と2人きりで食事をするのは浮気」など、線の引き方は本当に人それぞれ。
ですが、どんな場合でも「パートナー以外の異性とのかかわり方」に不快感を持つのが浮気の基本になります。
たとえパートナー自身は浮気のつもりでないとしても、相手がそれを認められないとき、浮気と呼ぶのですね。
また、ささいなことでも「浮気した!」ととらえてしまうのが、信頼関係のできていないカップルの場合。
自分以外の異性の登場が気に入らない、別の異性に心を奪われるのが心配など、パートナーを信用していない2人の間では、第三者がいるだけでケンカの種になることがあります。
浮気は、恋人と関係を続けながらほかの異性にも関心を向け、積極的に接触を持とうとするのがはじまりです。
うしろめたいことをしている自覚がある人ほどこそこそと動き、嘘をついたり言いくるめたり、自分の都合よくパートナーを存在させようとします。
この誠意のない行動が、責められても当然といえますね。
浮気と不倫はどうちがうの?
パートナーがいながら別の異性と関係を持つ意味では、浮気のなかに不倫もあります。
浮気と不倫では
・浮気:当事者は未婚・既婚を問わない
・不倫:当事者の一方が既婚、もしくは両方が既婚である
ことが大きなちがいです。
また、不倫の定義ははっきりしていて「配偶者以外の異性と肉体関係を持つこと(不貞行為をはたらくこと)」と法律で定められています。
キスやハグだけではまだ曖昧なところもありますが、セックスをするとそれは「不倫をした」ことになり、した側に責任が生まれます。
人によっては恋人以外の異性と手をつないだだけでも浮気となりますが、不倫はそれだけでは認められないのですね。
また、それによって関係が壊れたとしても、不倫とちがい離婚届の提出のような義務もありません。
法律で守られている「夫婦」という関係では、どちらかが不倫すれば、されたほうは夫婦関係を破たんさせる原因を作ったとして配偶者と不倫相手に慰謝料の請求ができます。
不倫が認められ、たとえば不倫のせいで離婚するに至ったとなれば、請求された側は支払いを拒否することは難しく、子どもがいれば養育費を払い続ける義務もあります。
忘れてはいけないのは、浮気も不倫も「パートナーを苦しめる」点では責任の重さは変わらないということです。
愛情を持ってお付き合いすると認めたのなら、2人の関係にきちんと向き合うこと、そして別の異性を好きになったのなら今の関係を解消してから次に進むことが、人として誠意ある対応。
「結婚しているわけじゃないし、浮気したって平気だろう」と軽い気持ちで行動を起こすのはまちがっていると心得ましょう。