「要領が悪い人」の特徴
逆に要領の悪い人の特徴はどうでしょうか? 確認していきましょう。
1.全体像を把握するのが苦手で、部分で判断する
「要領が悪い人」は全体の仕事の流れではなく、部分で判断しがちです。目先の自分の仕事しか見えていないため、優先度の判断ができません。すると周囲から「今その仕事をするタイミングじゃないのでは?」「先にこの仕事をやってよ」などと指摘が入り、手戻りが発生してしまいます。
2.自分の得意・不得意を理解していない
自分の得意、不得意を理解していないのも、要領の悪い人になる原因のひとつです。
「得意ではないこと」をずっとやってしまうと、仕事の処理速度やクオリティが低くなってしまうのは、要領のいい人も同じです。しかし、要領のいい人と悪い人の分かれ道は「苦手との付き合い方」です。
3.本来不要な仕事をしてしまう
要領が悪い人は、決して暇そうなわけではありません。むしろいつも忙しそうだったりします。しかし周囲から「なんで忙しいのかがわからない」と評価されている場合が多いです。
その理由は、本来担当ではない仕事をしていたり、無駄に深堀りしていたりして「いや、必要ないよね」という仕事をしているからです。
頑張っているのに「それは不要では?」と言われてしまう点に「要領の悪さ」が光ります。
4.優先度判断ができず、業務時間が長くなる
3にも関連しますが、「必要ではない業務」「優先されない業務」に全力で取り組んでしまうため、業務時間が長くなりがちです。
仕事には優先度があり、優先度と緊急度が高いものから片づけるべきですが、優先度は高いものの、緊急度が低い仕事を深夜までやる……などがその典型例です。
「本当に必要か?」を一旦立ち止まって考えるクセが必要です。
「要領の悪い人」が「要領のいい人」になるコツ
要領のいい人と悪い人の特徴を見ると、「要領が悪い」と言われてしまう原因が見えてきます。結局、仕事における「要領のよさ」を感じるポイントとは、周囲の協力をうまく得ながら、必要な仕事を早く、正確に実行し、その質が高いことをいうのだと思います。
要領の悪さとは、「ひとりで抱え込んでしまい、不要な仕事に時間を取られている様」と言い換えられます。つまり、改善のためにはまずは「仕事の優先度判断」が絶対必要といえます。
1.優先度と期限(緊急度)を確認してから着手する
要領の悪い人の特徴に「言われた仕事にとにかく着手してしまう」という点があります。上司や先輩から「これやっておいて」と言われた仕事を「上の人に言われたから」やってしまうのは、最初に改善すべきポイントです。
依頼されたときに「いつまでに、どの程度のものが必要か」を確認、合意する癖をつけましょう。来週が締め切りのものは、しばらく寝かせても問題ありません。