さつまいもはどのような栄養が含まれているか知っていますか?糖質が多いので、ダイエットには不向きと思われている方も多いですが、便秘を改善する働きやむくみを解消する作用も期待できるんです。こちらの記事では、さつまいもから得られる効果やおすすめの食べ方などを紹介しますよ。
yurimomo
さつまいもに含まれる栄養素とは
糖質
糖質は100gあたり30.3g含まれています。
糖質とは炭水化物量から食物繊維の量を引いたもの。
たんぱく質、脂質と並ぶエネルギー源として利用される栄養素のひとつですが、たんぱく質や脂質と比べると分解、吸収が早くエネルギーとして使われるのが早いのが特徴です。(※1,2)
ビタミンC
ビタミンCは100gあたり25mg含まれています。
ビタミンCは体の細胞と細胞の間を結ぶコラーゲンというたんぱく質をつくるのに必要な栄養素です。コラーゲンの合成を助けることで、肌にハリをもたせたり、シミを予防する美容作用や、免疫力を高めて風邪をひきにくくする働きが期待できます。(※1,3)
食物繊維
不溶性食物繊維は100gあたり1.8g含まれています。
食物繊維には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の2種類があり、特にさつまいもには不溶性食物繊維のセルロースが多く含まれています。
不溶性食物繊維は、消化されずに大腸まで届き、腸内の水分を吸収して便の容量を増やします。便が増えると、腸のぜん動運動が盛んになり、排便がスムーズになります。(※1,4)
β-カロテン
β-カロテンは100gあたり40μg含まれています。
β-カロテンは体内で必要な分だけビタミンAに変換されるので「プロビタミンA」とも呼ばれています。β-カロテンは目や皮膚の粘膜を健康に保ったり、抗酸化作用を持っているので、有害な活性酸素を消去し、老化抑制の働きが期待できます。(※1,5)
ヤラピン
ヤラピンはさつまいも特有の成分で、生のさつまいもを切ったときにでる、白い液体の成分です。熱に対しても安定的で、加熱調理をしても変質しません。
このヤラピンには腸の働きを促進して便をやわらかくする働きがあります。(※6)
さつまいもを食べると期待できる効果は?
むくみ解消
むくみとは細胞と細胞の間に水分が溜ってしまうことです。
原因のひとつとして、塩分の摂りすぎがあります。塩分を取りすぎて、体内のナトリウムが多くなると、身体は体内の塩分濃度を調節するために余分な水分を溜め込んで、むくみやすくなります。
体の中ではナトリウムとカリウムがバランスを取り合って、血圧や水分を調節しているので、カリウムを摂ることで余分なナトリウムが尿として排泄され、むくみを解消してくれる働きがあります。(※7)
便秘解消
食物繊維とは人間の消化酵素で消化されない食物成分のことをいい、不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の2種類あります。
不溶性食物繊維は便のかさを増やして腸の動きを刺激し、水溶性食物繊維は便に粘性を与える働きがあります。またヤラピンとの相乗効果で、腸の働きを整えて、より便秘解消作用が期待できます。(※4,6,8)
抗酸化作用
人間の身体は酸化すると、身体の老化や血管の老化が進んだり、シミやしわ肌荒れなどの肌のトラブルが起こったりします。さつまいもに含まれるビタミンCにはこの酸化を抑制する働きが期待できます。
熱に弱いとされているビタミンCですが、さつまいもの場合は調理の際にでんぷん質が糊化し、膜を作ってビタミンCを保護するため、加熱しても壊れにくいという長所がありますよ。(※3)