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モノを即物的に扱い、混在させた家おおらかな自由さの中で居心地よく暮らす

インテリア

リビングの奥から見る。

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玄関から見上げるとダイナミックな風景が目に入る。

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リビング方向を見る。左は開き戸を開けた状態。開けることで中を外へとぐっと誘導するような空間の質が生まれる。

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玄関部分を見下ろす。

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半地下につくられた紗子さんの事務所。手前は設計途中につくられたこの家の模型。

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事務所側から玄関と紗子さんのお父様の寝室を見る。

「人が自由になれるきっかけみたいなものが家の中にあるだけでいい」とも住宅設計の理想を語る紗子さんの好きな場所は地上の1層目につくられたリビング。「設計中からたぶんここがいちばん気に入るだろうと思っていたんですが、その通りになりました。ダイニングは木のいちばん上のような場所にいてパーンと外に開け放たれた感覚がありますが、リビングのほうは少し森の中にいるような空気感で、適度な暗さもあって居心地がいいですね」
ソフィスティケートされた空間を追求しがちな現代住居とは反対方向を向いているように思える山田邸での生活は「原始の、自然の中での暮らしの感覚に近いのかもしれない」とふと思い至ったが、この家の自由さのようなものをはらんだ居心地の良さからそのように思えたのかもしれない。

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紗子さんお気に入りのリビングスペース。2、3年後に緑のボリュームが増えるとさらに森の中にいるような空気感が増すだろう。

山田邸
設計 山田紗子建築設計事務所
所在地 東京都世田谷区
構造 木造
規模 地上2階+地下1階
延床面積 138.5㎡

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