古い角質を取るにはどうするのが正解? 日々のケアで取りきれない蓄積汚れをリセットする方法を美のプロがレクチャー! 洗顔やパック、拭き取り化粧水などおすすめのアイテムをご紹介。
[目次]
百貨店のバイヤー時代に培った審美眼を武器に、適材適所のアイテム選びと効く使い方を指南。女性誌をはじめ各メディアで大人気。
ザラつき、くすみ…日々のケアで取りきれない蓄積汚れをリセットする方法を、弓気田さんが大掃除に見立ててご指南。新しい年はつるピカ肌で迎えましょ!
顔全体がくすんでいたり、スキンケアが浸透しにくい、手触りがざらつく……それは不要な角質の仕業。美容液や化粧水でふやかしながら拭き取りを。
肌全体を拭き取るなら、目元などの敏感な部分にも安心の、保湿成分もたっぷり配合した美容液タイプを。美容液を肌になじませるようにして拭き取るのがコツ。
力を入れて拭き取ると必要な角質まで取れてしまうので、やさしくゆっくりと。
(右)うるおいクッションベールが素早く古い角質を取り去る。米肌 澄肌クリアエッセンス 120ml ¥4000/コーセープロビジョン(左)肌をやわらかく整え、スキンケアの浸透もアップ。クリアリファイナー α 200ml ¥4500/アユーラ
忘れがちな細かいザラつきポイントは、デイリーに使える拭き取りローションでお手入れを。シャンプーや洗顔の洗い残しが多発する生え際や耳の後ろ、皮脂が詰まりやすい唇の下も要注意。拭き取り後はコットンについた汚れに驚くはず!
洗っているつもりでも汚れが溜まりがちな生え際、耳の後ろ、あご先、フェイスライン〜首は、角質の蓄積エリア。拭き取りローションをコットンにたっぷり取り、クルクルと円を描くように拭いて。
汚れを取り去りながら、肌のうるおいバランスをコントロール。クラリファイング ローション 2 200ml¥3500/クリニーク
角栓とまではいかないけど、毛穴から頭を出すニュルッとした白い皮脂詰まり。無理に押し出すのではなく、まわりの角質をやわらかくふやかして、詰まりの排出を促して。
皮脂詰まりが気になる部分をなでるように、美容液を浸したコットンでクルクルとなじませる。コットンに美容液を取ったら、指に巻き付けて角を作り、その角でお掃除を。
毛穴周辺の角質を柔軟に。詰まりの予防にも。エクサージュ シーバム コントロール エッセンス EX[医薬部外品] 60ml¥3500/アルビオン
◆トータルビューティアドバイザー 水井真理子さん
毎日のスキンケアや生活を改めれば美肌は目指せる!というポリシーのもと、インナーケアも含めた美容習慣&ケアをアドバイス。
◆皮膚科医 慶田朋子先生
銀座ケイスキンクリニック院長。最新の美容理論や治療法に詳しい。著書『女医が教える、やってはいけない美容法33』(小学館)が好評。
シミや乾燥などの肌悩みに比べ、自覚しにくい肌の滞り。でも忙しい現代女性は、知らないうちに溜まっている可能性大。「食事・睡眠・排泄・ストレス管理・運動。美肌の土台であるこの5つが、現代女性は乱れがち。この土台を整えながらスキンケアを軌道修正することが、溜めない肌への王道にして最短の道です」(慶田先生)。水井さんも「肌だけでなく体からの働きかけが不可欠です」と指摘。お手入れと生活を見直して、溜めない肌を目指しましょう!
「パフやブラシの雑菌で肌の常在菌バランスが乱れるだけでなく、汚れた道具は肌当たりも硬くなるので物理的な刺激も強まることに。角質肥厚につながりやすくなります」(慶田先生)
「汗ばむ季節は潤いが足りていると勘違いしやすく、保湿がザツになりがち。その結果肌内部の乾燥が進み、ターンオーバーが乱れるので角質溜まりや秋の肌落ちの原因に」(水井さん)