2.失うことによるストレスなら
喪失による悲しみが伴うこのストレスは、信頼できる人に話を聞いてもらう、共感してもらうことで気分も徐々に楽になっていきます。
また「今の自分には少し時間が必要のようだ」と理解して、焦らずゆっくり回復を試みてください。
3.不自由さによるストレスなら
「自分で自分を認めてあげること」が大切です。
このストレスは「こんなに頑張っているのに」と自己否定から生じていることが少なくないので、自分を大切に価値ある存在として扱うことを意識してみてください。
4.承認欲求によるストレスなら
あなたは本当に周りから認められていないのでしょうか? 周囲から承認されているのだけれども、自分が気づいていない場合もあります。
そんなとき、まずは他者を承認してみましょう。
同僚に質問したときに「ありがとう。○○さんは、いつも仕事が丁寧だよね」など、お礼の言葉にひと言を添えてみてください。きっと、あなたの承認で相手は喜ぶでしょうし、あなたの言葉がまっすぐ受け止められているということは、あなた自身が承認されているともいえるでしょう。
そんなに不安になる必要はありません。あなたはちゃんと認められているはずです。
5.自分の理想と現実との乖離によるストレスなら
誰しも「理想の自分像」を持っているものですが、理想を実現することは容易ではありません。今の自分が理想的な自分になれないのには、さまざまな事情や理由があるわけです。
それでも、今の自分を「これも私だよね」と受け入れ、自分を許し受け止めると、ストレスが軽減されていきます。
ストレス耐性をつけるには
ストレスは、すべてが不要というわけではありません。「自分らしさや能力の発揮をサポートするストレス」もありますから、ストレスと上手に付き合えるように、ストレス耐性をつけましょう。
1.リラクゼーション
ストレス耐性を高めるには、やはりリラクゼーションが有効です。ストレスの要因と反対の性質を持った趣味や楽しみを行うことで、リラックス効果が見込めます。
例えば、長時間のデスクワークをしている人なら、ヨガや軽い運動を行ってみる。基本ひとりで仕事をしているなら、大勢の人とかかわる趣味を持つなどです。
ハードルが高いものではなく、気軽にはじめられるリラクゼーション方法を見つけてみましょう。
2.できることから取り組む意識を持つ
今ある状況を受け止め、「今できること」から取り組む意識を持つことが大切です。
目標達成のために同僚・仲間との対話を行うなど、現実的な対処法を取り入れることで、ストレス耐性が高まっていくと考えられます。
3.ものの見方・捉え方を変える
ストレスがプラスに作用するか、マイナスに作用するかは自分のものの見方・捉え方にもよります。プラスに作用する考え方を取り入れてみるのもいいでしょう。
例えば、なんでも白黒つけてしまう思考から、「成功したこと・良かったことを意識する」ように変える。合理的理由がない「べき思考」(〜すべき、~すべきでないという考え方)を、多様な意見を受け入れ、物事を柔軟に捉える思考へと変えるなど心がけてみてください。