春から始まる新生活。必要に迫られてお弁当作りをしなくてはならない方や、健康や節約を意識してお弁当生活を始めたい、と考えている方もいるのでは?でも、毎日作り続けるのは大変。そこで無理なくお弁当作りを続けるために、知っておきたいポイントをご紹介します。
お弁当作りで一番大切なこととは?
突然ですが、普段のお弁当作りに大切なことって、何だと思いますか?味や栄養バランス、あるいは彩りや盛り付け方といった見た目の良さでしょうか?
お花見や運動会などのイベント事のお弁当とは違い、職場や学校のランチタイムに食べるお弁当は、たった1回の特別な食事ではなく、毎日続く日常のごはんです。
そこで一番大事になってくるのは、「毎朝作り続けられること」。
とはいえ、毎朝お弁当を作り続けるのは簡単なことではありません。
料理研究家の藤井恵さんは、2人の娘さんのために15年間お弁当を作り続けたそう。その中で、毎日ストレスなく作れて、食べる人も美味しく楽しめるお弁当を試行錯誤し続けたといいます。そしてたどり着いた結論が、「お弁当作りをパターン化すること」でした。
3つのルールでお弁当作りをパターン化
藤井さんは、毎日のお弁当作りをパターン化するために3つのルールを設けました。その3つのルールに従い、日課のように作り続けていくと、お弁当作りがだんだんと身についてくるのだそう。
ルール1:おかずは3品
ルールの1つ目は、おかずを3品に限定すること。
①肉や魚介の主菜 ②ゆで野菜をあえた副菜 ③卵焼き の3品に決めてしまいましょう。それぞれのおかずに使う材料も1つずつとします。
3品と決めてしまえば、あとはいくつかのバリエーションの中から組み合わせを考えるだけ。
ルール2:作る道具は卵焼き器1つ
2つ目のルールは、調理に使う道具を卵焼き器1つに絞ること。
卵焼き器でも、お弁当に使う程度の野菜を茹でたり、肉や魚を焼いたり炒めたりできます。もちろん卵焼きもきれいに焼けます。普通のフライパンより小さいので温まりやすく、調理の時短になり、なんといっても後片付けがラクなのが嬉しいポイント。
ルール3:毎回同じ順番で作る
最後のルールは、毎回以下の順番で調理することです。
①副菜の野菜を茹でます。
②茹で汁を捨て、卵焼き器が温まっている状態で、すぐに卵焼きを作ります。
③卵焼きを焼いてもほとんど汚れないので、続けて主菜の肉や魚を焼きます。
この無駄のない手順でルーティーン化すると、考えずとも自然と体が動くようになり、手際よくスピーディーにお弁当作りが完了しますよ。
毎日のお弁当作りのヒントがいっぱい
今回ご紹介したお弁当作りのルールについて詳しくは、藤井さんの著書『藤井弁当』に掲載されています。手順ごとに写真と丁寧な解説付きで、とても分かりやすく、料理やお弁当作りの初心者でも安心ですよ。
ルールの他に、主菜41品・和えるだけの野菜の副菜40品・卵焼きのバリエーション18品のレシピ、さらには寝坊した朝のための炒めるだけ「のっけ弁当」や、ちょこっとした作り置きのおかずも紹介。毎日のお弁当作りに役立つ情報が満載です。
この春は『藤井弁当』を参考に、気軽にお弁当作りに挑戦してみませんか?
photo / 学研プラス
藤井弁当
刊行:学研プラス
定価:1,200円(税抜)