心を落ち着かせる習慣
心を落ち着かせるには、普段から自分をコントロールする癖を付けておくのが一番効果的です。
心を落ち着かせやすくなる習慣を4つご紹介しますので、地道にトレーニングして落ち着いた自分になりましょう。
(1)別人格になりきる練習をする
心を落ち着かせたいのになかなかうまくいかない人は、別人格になりきるのも一つの方法です。
別人格というと難しく聞こえるかもしれませんが、誰しも複数の人格を持っているもの。例えば恋人の前の自分と、家族の前の自分、友達の前の自分、同僚の前の自分でそれぞれ違いがありますよね。それと同じように「常に落ち着いている冷静な自分」の人格を作ります。
仮面を付けるようにその人格になりきれば感情を受け流し、心を落ち着かせやすくなります。これを心理学では「ペルソナ・ペインティング」と呼び、うまく感情をコントロールしたい方にもおすすめです。
(2)自己効力感を高める
「自分ならできる!」という自己効力感は自尊心を高め、感情に流されない強さを育てます。どんな局面にぶつかっても心を落ち着かせ、課題を乗り越えられるでしょう。
しかし、自己効力感は、単に「自分ならできる!」と言い聞かせるだけでは高まりません。成功体験を蓄積したり、信頼できる人に認められたり、誰かの成功を間近で観察したり、気分を上げたりすることで高まります。
自分で成功体験を積み重ねるのが一番確実ですが、すぐに効果を実感したいなら信頼できる人に励ましてもらったり、理想の成功体験をした人の話を聞いたり、元気が出る音楽を聴いたりして自己効力感を高めましょう。
(3)理想を宣言する
自分の理想を言葉にして肯定することで、潜在意識に働きかけ理想を実現する可能性が上がります。理想を宣言すれば、成功に近づけるということ。これを心理学では「予言の自己成就」と呼びます。
心を落ち着かせたいなら「私なら大丈夫」「いつでも落ち着いている」と人に宣言したり、日記に書いたり、SNSで発信したりしましょう。ある種の思い込みともいえますが、だんだんと自分の意識が変わり、その理想に近い状態になっていきます。
(4)他人と自分を分けて考える
心が落ち着かないとき、自分ではなく他人のことを考えているケースがほとんどではないでしょうか。「あの人に嫌われたらどうしよう」「ダメな部下だと思われるかも」と他人からの印象を気にしていませんか?
こうした理由で落ち着かない気分になるなら、他人と自分を分けて考えましょう。たとえ相手があなたを嫌ったとしても、その原因はあなたではなく相手にあると捉えるのです。相手が何らかの課題を持っていて、それによってあなたを受け入れられないだけ。そう思えば「仕方ない」と割り切り、いろいろと気にしなくなります。自然と心の落ち着きを取り戻すでしょう。
対処法を知れば、落ち着きを取り戻せる
心が落ち着かないときは、不安や緊張などネガティブな感情を抱えています。こうした感情への対処法を知っておけば、慌てることなく気持ちを切り替えられます。
ご紹介した落ち着く方法を実践し、自分の心を上手にコントロールして日々のモヤモヤを乗り越えていきましょう。毎日をもっと楽しめるようになりますよ。
(秋カヲリ)
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