自由な時間がなくなる、好きな仕事ができなくなる……。「結婚はコスパが悪い」とも言われ、一歩踏み出せない人も多い。だけど実は、時代とともに「結婚生活」の価値観もアップデートされて、自分らしいライフスタイルを選べるようになっているんです! Twitterで人気のエマちゃんが、ご自身やまわりの夫婦の実例から、新しい結婚スタイルを提案します。
よく独身の方から、心配そうにこう相談されることがあります。
「私、一人の時間が必須だから、他人と住むの向いてないと思う……」
「俺は誰かと一緒に寝るのが無理……一人で寝たい」
「家で仕事したいけど、相手がいると気が散って集中できない」
そう心配するのも分かります。私もその「二人で暮らすことに怯える」一人でした。
自分のパーソナルスペースがなくなってしまうのではないか、という恐怖。「一人になりたい」と言ったら、相手を悲しませてしまうのではないか、という心配。
自分を守りたいという思いと、相手を傷つけたくないという思いで、頭を悩ませるよね。
ちょうどこの新型コロナウイルスの外出自粛要請によっても、一緒に暮らすカップルや夫婦にその問題が起きているんじゃないかなあと感じます。
今までは、お互いの仕事やプライベートで会わないタイミングがあったから、パーソナルスペースと時間を確保できていたのに、それができなくなって、常に一緒にいるのがストレス……になっていたり。
と、いうことは、です。やっぱり人ってべったり一緒に過ごすのは無理がありますよね?
おそらくね、四六時中同じ人と一緒にいたい!!!! って人はあまりいないと思うんです。どんなに好きな人でも、その人と過ごしていない時間があるから「ああ、あの人に会いたいな。あの人と話したいな」って思うわけで。
私が実践している「自分の時間・場所」を確保する方法
私たち夫婦も、この「離れている時間」と「パーソナルスペース」を設けることは結婚当初から大事にしています。
例えば夫婦で最初に住んだのは、3LDKの家でした。新婚さんなら1LDKでもいいのでは、と言われることもあるから、広い方だと思います。
部屋の分け方は、リビング・寝室・私と夫それぞれの部屋。私は自分の洋服など荷物が多いので、絶対に自分の部屋が必要でした。
また、着替えているところなどもわざわざ見られたいと思わない(乙女の恥じらい♡笑)ので、部屋を死守。
夫は自分の部屋をどう使うかなと思っていましたが、なーーーーんも置くこともなく、書斎にすることもなく、ただの空き部屋にしてました(笑)。ってことで、後に引っ越すところは2LDKにしたよね。
夫はそもそも家では仕事ができない人。このコロナの騒動でも、歩いて5分くらいの、お客さんが全然来ないカフェで仕事をしています。
正直、夫は家にいても仕事の生産性が上がらないだろうと心配していたので、まだカフェが開いている限りはそうしていただきたい。
家から出られないなら「仮想無人空間」を作る
もし家から一歩も出られなくなったら。
多分、夫と私はそれぞれ「仮想無人空間」を作ると思います。お互いが仕事している時間は分かるので、その時は「話しかけない」「人はいないものと見なす」とします。
我々が仕事を始める合図は「仕事します。◯時くらいまでやります」と自己申告。
仕事が終わるまではお互いの集中力をかき乱すことはしません。時間を決めておくのは、この在宅ワークにもメリハリが出てとてもいいです。
今までは、帰ってきたらその時点からプライベートモードに入っていたけど、リモート期間は「◯時を過ぎたら」プライベートモード。
こうして分かりやすくするのは、相手への思いやりにもなります。
私たちが寝室でベッドを分けている理由
ついでに言えば、我が家は寝室にベッドが2つ。これはベッドを買う前に二人で会議しました。
私たちは、寝に入る最初の時間はハグしたり、お喋りをしたりしてくっついているものの、いざ寝る! となったらお互い背を向けて寝るタイプ。人の気配を感じずに寝たいのですよね。
特に夫は眠りが浅く、寝返りなどに反応して起きちゃう人。私は寝付きが悪く、うだうだスマホを見たり、動いたりして、夫の睡眠を邪魔します。確実に「寝る」相性が悪い……(笑)。
睡眠時間は人生の3分の1を占めることを考えると、「夫婦は同じベッドで♡」などと綺麗事を言っていられません。お互いが快適に眠れるように、2つのベッドをくっつけて、かけ布団は別々で寝ています。
この睡眠の仕方については、夫婦でまた価値観が変わるところなので、ちゃんと話し合えるといいよね。
ベッドを離しても、くっつけても、夫婦仲って変わらないと思います。それよりもお互いが無理して「ほんとストレス!」ってなる方がよっぽど最悪。
お互いに快適な環境を作りましょ。