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洗濯のプロに質問。「柔軟剤は使わないほうがいい」って本当?

柔軟剤は、衣類をふっくら柔らかく仕上げるだけでなく、静電気や臭い、洗濯物のからみやシワを防止・軽減するなど、さまざまなメリットがあります。その反面、注意すべき点が多いのも事実。「柔軟剤いらずの洗濯術」を提案する洗濯ブラザーズに、そのあたりの事情を詳しく聞きました。

インテリア

ここ数年香り付き柔軟剤のブームが続いていますが、洗濯でこんな悩みはありしませんか?

・吸水性のいいタオルを買ったはずなのに、なんだか吸い込みがイマイチ
・生乾き臭がすることがよくある
・洗濯槽にカビが生えやすい

もしかしたら、それは柔軟剤が理由かもしれません。「そもそも柔軟剤は、水道水が硬水の海外で生まれたもの。硬水だと洗濯物がゴワゴワになりやすいんです」。そう語るのは、横浜でクリーニング店を営みつつ、洗濯への啓蒙活動をしている洗濯ブラザーズの茂木貴史さんと茂木康之さん。「洗濯洗剤とは違い、基本的に柔軟剤はすすいでも衣類に残るように設計させています。このことが良くも悪くも洗濯にいろいろな影響を与えているんです」(貴史さん)。

衣類の繊維をコーティングする
柔軟剤をやめてみると
こんないいことがあるかも⁉

いい香りがするということは、衣類に柔軟剤が残っているということ。「蓄積されると、衣類にダメージを与えたり、菌が発生する原因になりかねません。柔軟剤は海外の硬水環境で生まれたものなので、日本のような軟水環境にはそれほど必要ないんです。大切な衣類のアンチエイジングのためにも、洗濯の仕方を見直してみてください」(貴史さん)。

◆タオルの吸水力がアップ

「柔軟剤は油の膜で繊維をコーティングし、肌触りを良くします。そのため、水を弾いてしまい吸水性が下がってしまうというデメリットが。体や手をふくタオル、汗を吸い取る肌着類など、吸水性を目的としたものには極力使用しないことをおすすめします」(康之さん)

◆肌トラブルのリスク回避

「柔軟剤は天然の成分で作るのがとても難しく、主成分は石油から抽出した界面活性剤です。刺激性が強いため、アレルギーの方などがインナーに使用すると肌荒れなどの影響を及ぼす可能性があります」(貴史さん)

◆生乾き臭の改善

「柔軟剤を使った洗濯物は、繊維がコーティングされることで乾きにくくなり菌が増殖しやすいと言えます。部屋干しなどでの生乾き臭は、菌が原因なので、できるだけ早く乾燥させることが解決につながります」(康之さん)

◆洗濯槽が清潔に保てる

「衣類に柔軟剤が残るということは、洗濯槽にも残りやすいということ。カビや菌が増殖する原因にもつながります。洗濯の際に洗濯物に菌が移り、臭いの元になるという悪循環が起こるので注意しましょう」(貴史さん)

外からの汚れをはね返したい
“上着”は、柔軟剤を使って◎

洗濯において必ずしも柔軟剤が悪いというわけではなく、使うほうがいい場合ももちろんあります。「柔軟剤は油膜を貼って静電気を抑えてくれる効果があるので、花粉やPM2.5などを防止するためにアウターやシャツなどに使用するのは効果的です」(貴史さん)。また、風合いを維持したいブラウスなどに使うのも良いのだそう。「柔軟剤はオイルを残して潤いやツヤの成分を与え、ふんわり見せる効果があります。柔軟剤を使いたい場合は衣類を分け、吸水を目的としないものにだけ使用するなど、それぞれの特性に合わせて判断することをおすすめします。ただし、使いすぎは衣類の傷みにつながるので、適量を守るようにしてください」(康之さん)。

ちなみに、洗剤にも柔軟剤にも界面活性剤が用いられていますが、洗剤の界面活性剤は-、柔軟剤のものは+の電気を帯びているため、同時に入れてしまうとそれぞれの効果を打ち消し合ってしまうのだとか。洗濯機で洗剤と柔軟剤の投入口が分かれているのは、このためなのだそうです。一般的に、洗剤を使った後の洗濯物の繊維は、-の電気を帯びており、+の柔軟剤がより強く吸着しやすいということなので、使用する場合は必ず洗剤、柔軟剤の順に投入するのが大切です。

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