靴が脱ぎっぱなし、傘や荷物が整理できていないなど、玄関は生活感が出る場所。とりあえず靴はげた箱に入れて隠すのが基本だけど、最近は、あえて「見せる靴収納」を選ぶご家庭も増えています。使ってみるとけっこう便利という意見が多い見せる靴収納を、お洒落にまとめるコツを話してもらいました。
〈左〉@ayakyuragiさん、〈右〉@ma_home0211さん
靴を取り出したりしまったりがしやすいのは分かりますが、むき出しの靴が並んでいるって、ごちゃごちゃした雰囲気にならないか心配ですよね。でも、下のお手本をご覧になれば、オープンなシュークローゼットも悪くないって思いますよ。
お気に入りの靴を引き立たせたいから
あえて開放的な収納を選ぶ
@o______noieさんの投稿より。
2020年12月に家を建てた@o______noieさんのお気に入りは、モルタルを使ってスタイリッシュに仕上げた土間のある玄関スペース。「靴が好きなので、収納というより飾りたいと思ってオープンな収納にしました。靴の種類やメーカーを揃えて並べ、すっきり見えるよう工夫しています」。お客さまがいらしたとき、シューズラックは入ってすぐ目に入るので、お気に入りの靴や新しい靴は手前に、普段使いの靴は真ん中の仕切りの奥にと収納の仕方にもルールがあるんだとか。「オープンな収納にしたメリットは、靴箱の扉を開ける手間がなく、履きたいものをすぐ見つけられるところ。またシンプルな空間なのでお気に入りのスニーカーが際立つところが気に入っています」。きちんと陳列されたスニーカーは、シューズラックの向かいにある窓から入る光をうけて、まるでショップのディスプレイのようですね。
可動式の棚に靴や羽織もの、小物などを
陳列してアパレルショップのような空間に
@ma_home0211さんの投稿より。
オープン式シューズラックの
小物収納はボックスを揃えてすっきり
@ayakyuragiさんの投稿より。
家族のズラリと靴が並んだ@ayakyuragiさんのオープン収納。「以前の住まいは靴箱が小さく扉を外して使っていました。それが使いやすかったので、家を建てるときはオープン収納にしようと決めていました。夫婦揃って靴好きなので、並ぶ様子を見るだけでも楽しいですし、一目で履きたい靴がどこにあるのか分かるのでとても便利です。何よりオープン収納は靴がムレないのが◎」。お子さんの靴は取り出しやすい下段、背の高いご主人は上段と人ごとに分けて収納しているそう。また電動自転車の充電器や帽子など、こまごましたアイテムは無印良品のラタンのバスケットにそれぞれ収納。「バスケットを3個揃えたことで統一感が出ました。ふたを開けなくても中身が分かるように、箱からつり下げたタグにテプラで中に何が入っているか記しています。外出する際にさっとつけたい時計や香水はそのまま棚に陳列。来客時に臭いが気になるときは、アロマをたいて対策をしています」
〈おまけ〉
シューズホルダーを活用して
収納力を倍増するのも手
@seicopacさんの投稿より。
遊びに来た友人に「絶対まねする!」と言われるほど評判だという@seicopacさんの靴箱収納。「アパレルという職業柄靴が多いので、“しまいやすい・選びやすい・取り出しやすい”の3点を基準に収納しています」。amazonで購入したシューズホルダーを使って、計40足の靴をデッドスペースなく収納。「以前はシューズボックスに入れて保管していましたが、出掛ける前にいちいち箱から出したり戻したりする作業がとても面倒でした。靴箱が可動棚なので、棚ごとにシューズやヒールの高さを揃えてしまうようにしてからは、ワードローブが一目で確認でき、毎日違うシューズを履いて出かける気持ちになれます」。シューズホルダー下には、ニトリのシューズボックス用備長炭シートを棚板サイズにカットし、汚れ&臭い対策もしているそう。「仕事柄靴を持って出掛けることも多いので、靴箱の隣にある大きな花瓶にシューズ袋をラフに詰めています」
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靴以外にも、外出時にあると嬉しいものや、玄関が華やかに見えるものを置いておくのがお洒落かつすっきりした「見せる靴収納」のポイント。出掛けるときや帰ってきたときに玄関がきれいだと、それだけで気分がよくなるもの。素敵なお手本を参考に、新年度スタートに合わせて玄関を整えてみては?