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コロナ禍で「七無い」状態を晒した夫に、妻たちは…

ライフスタイル

緊急事態宣言は解除されましたが、目立つのが世の夫たちの元気のなさ。ITスキルがない、人望がない、居場所がない、未来が見えない、安心できない、健康的じゃない、息抜きの場がない、という「七無い」状態の夫をどうやって元気にしたらいいのでしょうか?

コロナ疲れで“七無い夫”を元気づける実践技を聞いてみた

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ようやく緊急事態宣言が解除され、長かった自粛生活も一段落。ちょっとほっとしている方も多いかもしれません。しかし、「一気に元通り!」とはいかず、「新しい生活様式」のもと、まだまだ在宅勤務を取り入れたワークスタイルは継続されそうです。

また、経済面に目を向けると、新型コロナウイルスによって打撃を受けた景気の先行きも波乱含み。「自粛疲れ」「コロナ疲れ」に追い打ちをかけるように、各社の大幅減収のニュースも流れてきます。

そんな中、目立つのが世の夫たちの元気のなさ。在宅勤務で通勤が無くなり、ハッピーかと思いきや、自宅での不慣れなテレワークに、ストレスをためている方が多いようです。

「なぜか仕事中に頻繁に通信が切れて、イライラする」
「VPN接続ができなくて、部下に頭を下げて電話で教えてもらった」
「ウェブ会議に私服のトレーナー姿で出席したら、若手社員にいじられた」
「一日中、部下の誰からも報告や相談がない」
「ダイニングテーブルで仕事をしているので、食事のたびにパソコンを片付けて移動しなければならない」
「子供の声が入るのでウェブ会議がしにくい」

といった仕事上の悩みから

「このままではコロナ・リストラがありそう」
「会社の業績悪化でボーナスは無しかも……」

といった雇用や収入の悩み、また

「自宅の椅子で仕事をしていると腰が痛い」
「運動不足で体重が増えた」
「毎日、家族全員が狭い家の中にいるのはストレス」
「たまには飲み屋で気晴らししたい」

といった、日々の暮らしの悩みまで様々なネガティブ要因が周囲にあります。印象に残ったのは、ビデオ会議の初期設定がわからず、同じマンションに住む後輩のうちをやむなく訪問して教えてもらい、ひんしゅくを買ったひと。妻にもあきれられ、「仕事できないパパ」のレッテルを貼られて肩身が狭いそうです。

そんな中で、ITスキルがない、人望がない、居場所がない、未来が見えない、安心できない、健康的じゃない、息抜きの場がない、という「七無い」状態の夫をどうやって元気にしたらいいのか? 妻の皆さんの工夫を伺ってみました。

プライドの高い夫には仕事スペースを完備

「まずは居場所を作ってあげるのが一番」というのは琴美さん(43歳・仮名)。

「うちの夫はもともとプライドが高く、自分ができないこと、失敗することは絶対に家族に見せたくないタイプ。仕事中に、部下に教えてもらうとか、お客さんにお詫びするとか、そんなことを家族がいるリビングでやるなんて絶対に辛いはずです。だから、家の中に【専用仕事スペース】を作ってあげました」

「今まで机のなかった夫婦のベッドルームの一角に組み立て式のパソコンラックと椅子を設置し、狭いながらもパソコンができるスペースができました。そこなら、パソコンや書類を広げっぱなしでも大丈夫。ドアを閉めれば電話やウェブ会議の声もリビングまで聞こえてきません。一人になれる空間は、仕事時間以外でもくつろげるみたいで、夫のイライラが目に見えて減りました」

乱れがちな生活リズムを整えて一石三鳥

「生活のリズムを作ってあげるといいですよ」というのは咲良さん(32歳・仮名)。

「一日中在宅だと、ずっと家の中でメールをチェックしていて、オンオフが乱れがちです。だからこちらから声をかけたり、アラームを鳴らしたりして、時間のメリハリをつけやすくしています。18時以降はパソコンを閉じて、夕飯前に一緒に近所をウォーキング。夫の運動不足解消と私のダイエット、夫婦のコミュニケーションタイムの確保の一石三鳥です」

妻の自宅居酒屋で夫もハッピー

「いろいろやったけど、一番喜んでくれたのは『自宅居酒屋』」と笑うのは花さん(38歳・仮名)。

「毎週金曜日は我が家で『小料理屋 花の里』を開店。ちゃんとお品書きを作って、おつまみメニューを10種類ぐらい用意します。ま、アタリメとかイカ納豆とか、すぐにできるものばっかりですけど(笑)。さすがに着物は着ませんが、かっぽう着でそれらしく演出! 夫も喜んでくれます」

「普段は子供たちがおやつを食べたり、宿題をしたりしているダイニングのカウンター型テーブルが、お店のカウンターみたいに感じられるんですよ。『くだらない』と斜に構えず、素直に楽しんじゃうのがコツですね」

どのアイデアも「一人になれる時間を欲しがる」「生活のリズムが乱れがち」「お酒で気分転換したい」という男性のツボを突いた、効果的な作戦ですね。

まだまだ在宅勤務が続く、というご家庭はぜひ試してみてはいかが?

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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