今週のさそり座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
からだを整える
今週のさそり座は、「自分自身への愛着を取り戻し、改めて高めていこうとするような星回り」。
「整体」という言葉が普及するきっかけをつくった野口晴哉は、自分の身の内にある「よりよく生きる要求」、すなわち自然の言葉をしっかりと聞いて、それを毎日の生活の中に反映させていくべきだと述べています。
ただし、そうした自然の言葉は必ずしもこちらの都合のいい言葉とは限らず、実行しようとすればしばしば既存の生活や価値観が崩れていくことになります。
ニーチェは「毎日少なくとも一回、なにか小さなことを断念しなければ、毎日は下手に使われ、翌日も駄目になるおそれがある」と述べましたが、おそらく「小さなことを断念する」コツというのは、そうした崩壊をある程度意図的にひき起こしていくことにあるのではないでしょうか。
今週のいて座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
ゾーンに入る
今週のいて座は、「この世と向き合っていくための力を、改めて強くしようとしていくような星回り」。
いて座のあなたは、つねに動き続けていないと死んでしまうようなところがありますが、それでも時々静けさを感じることでエネルギーをチャージしていく必要があります。
今週は、スポーツでいうゾーンに入る感覚やフロー体験などに近い感覚を、ある種の“回復の儀式”として体験していくことが大きなテーマとなっていくでしょう。
ただいたずらに前を向いて進むばかりでなく、時には思い出したくない過去も含めて現在と繋げていくことができたとき、人は真の意味で強くなっていけるのかもしれません。
今週のやぎ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
顔が語るところのもの
今週のやぎ座は、「自分の顔をただそれ自体で存在させていくような星回り」。
私たちはふだん、自分の素顔を部長や母親、恋人などの他者から意味付けられる肩書きや役割を使って覆い隠しており、あまりにそれら場面ごとに使い分けられる仮面と素顔とを、癒着させてしまっているようにも感じます。
今週のあなたにおいては、そうした癒着から脱したところで<見られる>ことを意識せず、自らの貧しさや傷つきやすさを露出させていくことがテーマになっていくといえるでしょう。
哲学者のレヴィナスは「顔とは殺すことのできないものであり、少なくとも『汝殺すなかれ』と語りかけるところに、顔の意味がある」と語っています。今週のあなたは、この言葉をよくよく胸に刻んでいくとよさそうです。