isutaでは今週も、SUGARさんが贈る週間占いを配信。
2025年下半期の占いも公開しているので、ぜひ併せてチェックしてくださいね♡
今週のおひつじ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
この世でしかあり得ない!
今週のおひつじ座は、見たくなくても見えてしまうほどの現実が今目の前に在ることをしかと認識していこうとするような星回り。
『秋夕焼け千手観音薄目開け』(かまた純子)という句のごとし。
菩薩が「薄目を開けた」とは、平常心を超えて、思わずこの世の情景に目を見張ったということ。それは菩薩でさえ見ずにはいられない、ないし、みずから重いまぶたを上げて迎えたくなるような光景や現実が、この世にあるのだという“再発見の奇跡”の表れでもあるはず。
あなたもまた、目を閉じていたのにどうしても開かされてしまうような、急にこの世に引き戻されるような“逆転”や“まなざしの強制”を経験していきやすいでしょう。
今週のおうし座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
ことばは鳥のように
今週のおうし座は、無意識的に囚われていた文脈のもつれやこんがらがりから、脱していこうとするような星回り。
21世紀に入ったあたりから、アリストテレスから近代のモラリストたち、そして功利主義まで伝統的に書き継がれてきた幸福論はぱたりと書かれなくなって、その代わりに不幸論や苦悩論が盛んに書かれるようになってきました。
最近では、某新総裁のスピーチを機に「ワークライフバランス」という言葉がふたたび日の目を浴び、さまざまな仕方で人びとの口に上っていたわけですが、そこでもほとんどの話者は無意識のうちにこの語を「ワークがライフに優先される不幸や苦しみ」という文脈で捉えていたように思います。
あなたもまた、みずからに訪れた幸福や、これから掴み取りたい幸福について、率直かつ素朴に語っていきたいところです。
今週のふたご座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
苔と菌
今週のふたご座は、周囲からは分からない形で受け取った贈り物の重みに感じ入っていくような星回り。
『爛々と昼の星見え菌(きのこ)生え』(高浜虚子)という句のごとし。
これはまだ精神が不安定な少年が混乱のさ中で体験した偶発的な出来事というより、かなり自覚的かつ狙い澄まされた表現でしょう。さらに「長野俳人別れの為に大挙し来る」という注記を考慮しても、「昼の星」とは何らかの比喩である可能性が高いように思われます。
あなたもまた、気が付かない内に自分に与えられていた価値ある体験やその豊かさについて、改めて目を向け直していくべし。