仕事において、「後輩への指導方法や接し方が分からない」という人も多いのではないでしょうか? 対面だけでなく、リモートでの指導となると難しさも増します。そこで今回は、外資系企業で働くコラムニストのぱぴこさんに、後輩指導のポイントやNG対応などを教えてもらいました。
今年はコロナ流行による緊急事態宣言で、入社式や新入社員研修が全てリモートという企業も多くあったのではないでしょうか。
そうなるとより難しくなるのが新入社員をはじめとした「後輩」への接し方です。
特に指導係として、特定の後輩のOJT係に任命されている場合などは、「どう指導していくべきか?」と、対面以上に悩ましい部分があるのではないでしょうか。
昨今は「パワハラ・セクハラには適切に対応するべき」という意識も広まっているため、真面目な人ほど距離感を考えてしまったり、モンスター社員と言われるような「常識」が通じない若手の扱いに悩んだり、なんてこともあります。
今回は、そんな後輩への接し方に悩む人向けに、後輩指導のポイントや心掛けておきたいNG対応などについて紹介していきます。
後輩に慕われる先輩とは?
難しい側面があるとはいっても、慕われる先輩像には共通性があるものです。
まずは「慕われる先輩」の共通点について、見ていきましょう。
(1)単純に仕事ができる
「仕事ができる人」は役職を問わず、尊敬される対象になります。
そのため、「仕事ができる先輩=頼れる先輩」となり、結果として慕われる対象になりやすいです。
(2)社内外で評価が高い
年次が若いと、先輩というだけで「慕う」対象になってしまうこともありますが、やはり評価を得ている人というのは外部からの評価も高いので、慕う気持ちが加速するものです。
自分でも「すごい」と思っていた人が、他の人からも評価が高いと「やっぱり!」と慕う気持ちが高まることはよくあります。
(3)フォローやケアがうまい
後輩が失敗しそうな部分を先回りして「こうするとうまくいく」などのアドバイスをくれる人は尊敬もされるし、後輩から見てもありがたい存在です。
過去の自分の失敗から、後輩が失敗しやすい、ミスしやすい点を先回りできる人は優秀で
す。
(4)指示の出し方が的確
後輩が先輩と接する場合は、少なからず緊張するものです。何度も分からない部分を確認したり、「“ばかか?”と思われたらどうしよう」と質問するのをためらったり。
先輩側の指示不足により、立ち止まってしまう後輩もいます。
そうならないためにも、何をすればいいのか、また困った時にどうしたらいいのかを明確に伝えてくれる人は慕われます。
(5)質問をしやすく、拒否されない雰囲気がある
先に述べたように、後輩が先輩に質問するのは緊張するものです。
後輩が緊張しながらも勇気を出して質問してきた時には、「今忙しい」などと拒否せず、しっかり耳を傾ける。
そんな先輩の「自分の話をちゃんと聞いてくれる」という雰囲気に後輩も安心し、結果として仕事も早く進みます。
一緒に仕事をするなら、コミュニケーションを取る際に威圧感がないというのは重要です。