「頼られる先輩」がやっている後輩指導のポイント6つ
せっかく指導するならば、慕われたいと思うのは先輩側も同じでしょう。
また、自分の後輩がうまく仕事をしてくれると自分も楽になります。一石二鳥の指導術はあるのでしょうか。
(1)知っている前提で話さない
業界用語や業界常識はもちろん、社内常識など、無意識に「相手も知っているのが当たり前」だと思ってしまう情報は多いです。
そのため、後輩指導の場合はなるべく専門用語を挟まない、もしくは意味を伝えることを意識しましょう。
(2)理解範囲の確認やフォローがある
一度にたくさんのことを言ったり、専門用語で話したりしてしまうと後輩がパンクしてしまう可能性があります。
また、委縮してしまい、「分からなかった部分を聞けない」ということも起こります。
そのため、適宜「ここまで大丈夫? 分からないことはありますか?」と確認しながら進めましょう。
(3)仮に後輩が失敗してもカバーできるよう準備する
どこまでやるかは難しいところですが、後輩に全部任せて完璧なものが仕上がるとは思わないで進めることは重要です。
最悪の場合の見切りをつける期日は、そこから自分が作業しても間に合うタイミングにするなど、後輩の失敗が業務に直接響かないようにケアしましょう。
負担も掛かりますが、これのいいところは「実際の失敗を振り返って指導ができる」点です。
本当に大穴が開けば指導どころではないですが、カバーできたなら「反省」で済みます。
(4)フィードバックの時間を作る
日次、週次の頻度は人や業務にもよりますが、「どうだったか」の振り返りを相互に実施することで、成長スピードは早まります。
会社から指示される定期面談はもとより、15分程度の会話の時間などを作り、コミュニケーションを深めることは指導上も重要です。
(5) ゴール設定を明確にする
「この資料を仕上げて」という指示だけで、完璧に動ける人はそういません。
仕上げのクオリティや品質などの判断は人による部分がありますし、悩むだけで進捗がない最悪のパターンもありえます。
そのためゴールイメージを明確にすることと、そこに必要な計画設計のやり方をインプットすることが重要です。
(6)できたことは褒める
実行できたことが30%程度でも、その中でいいところや伸ばすべきポイントなどを褒めると、後輩の自己肯定感も高まります。
厳しい軍隊形式が合うのか、褒めて伸ばすのかは人によりますが、褒める方が遺恨を残す可能性は低いので、積極的に褒めていきましょう。