筋肉を引き締めるだけでなく、ダイエットにも有効な「筋トレ」。筋トレの効果は、筋肉引き締めやダイエットにとどまりません。お肌にもプラスとなることをご存知でしょうか?
それではなぜ筋トレがお肌にもプラスと言えるのか、その理由と合わせて美肌効果につなげるための筋トレのポイントを今回はお伝えしていきましょう。
ダイエット効果だけじゃない!美肌効果ももたらす「成長ホルモン」
それではなぜ筋トレがお肌にもプラスと言えるのでしょうか。
中程度の強度の筋トレを行うと、血中に乳酸が蓄積されます。乳酸が蓄積すると、脳下垂体前葉から「成長ホルモン」が分泌されるようになります。成長ホルモンには筋肉や骨の成長を促す成長作用の他に、糖質や脂質の代謝を促す代謝作用があります。
それだけではありません!成長ホルモンには「美肌効果」も期待できるのです!
具体的に成長ホルモンがお肌にもたらす効果として、
の3つが挙げられます。
1. ターンオーバー(肌代謝)の正常化
成長ホルモンが分泌されると、ターンオーバー開始のスイッチが入り、正常にターンオーバーが行われるようになります。
ターンオーバーが正常化すると、紫外線などの外部から受けたダメージの回復を早くし、美肌を保つことが可能になると言われています。
2. お肌の潤いを保つ
お肌の潤いを保つ働きをする成分であるヒアルロン酸は、線維芽細胞によって作り出されています。その線維芽細胞を活性化させる働きがあるのが成長ホルモンです。
そのため成長ホルモンが分泌されることで線維芽細胞が活性化され、ヒアルロン酸が作り出されるようになり、お肌に潤いが保たれるようになります。
3. お肌の老化防止
お肌の老化の原因として、紫外線によるダメージと水分量の低下が考えられます。
成長ホルモンには、紫外線によるダメージの回復を促したり、水分量の低下を防いだりする働きがあります。そのためお肌の老化防止効果も期待できると言えます。
筋トレで成長ホルモン分泌を促す3つのポイント
しかし、ただ闇雲に筋トレを行っても成長ホルモンは分泌されません!
成長ホルモンを分泌させるには、
・強度設定
・セット数とインターバルの時間
・動作
の3つのポイントを踏まえて筋トレを行う必要があります。
ポイント1:強度設定
まず1つめは「強度設定」です。最終セットで10回上がるか上がらないかの強度(重量)に設定するようにします。
ここでのポイントは、あまり重い重量にしないことです。成長ホルモンを分泌させるには乳酸を蓄積させる必要がありますが、それには筋肉に十分な刺激を与える必要があるからです。重すぎてしまうと、「筋肉をしっかり収縮させること」よりも「上げること」に意識が向いてしまいやすく、筋肉への刺激も不十分なものとなってしまいます。
ポイント2:セット数とインターバルの時間
2つめのポイントは「セット数とインターバル(休憩)の時間」です。
セット数は3セット以上行い、セット間のインターバルは1分程度にするようにします。セット数をなるべく多めにし、インターバルを短くすることで疲労が累積し、成長ホルモンの分泌を促す乳酸を蓄積させることができるからです。
セット数は多くても5~6セットまでにとどめるようにしましょう。
ポイント3:動作
そして3つめが「動作」です。下ろす動作を、できるだけゆっくり行うように心がけましょう。抵抗を受け止めながら下ろすようにします。そうすることで筋肉に大きな刺激を与えることができ、成長ホルモンの分泌促進に繋げることができます。
先ほど強度設定のところで、あまり重い重量にしないことをポイントとしましたが、重い重量にしてしまうとゆっくり下ろす動作が不十分なものとなってしまい、筋肉への刺激も不十分なものとなってしまうのです。