コミュニケーション能力が高い人の特徴
コミュニケーション能力が高い人は、先ほど挙げた「プレゼン」「調整」「チームワーク活性化」のいずれかを得意としています。ここからは、コミュニケーションが得意な人の特徴を見ていきましょう。
(1)コミュニケーションの苦手分野を訓練している
いくらコミュニケーションが得意に見える人でも、前述した仕事で求められるコミュニケーション能力3つ全てを最初から得意としている人はいません。「社内調整が苦手だから、もう少し頑張ろう」など、苦手分野に目を向けて意図的に訓練しています。
(2)苦手分野のコミュニケーションを得意とする人に頼る
いくら努力しても、苦手分野のコミュニケーション能力を「完璧」といえるレベルまで育てることは難しいでしょう。
よって、コミュニケーション能力が総合的に高い人は、チーム全体を見渡して「苦手分野のコミュニケーションが自分より得意な人」に頼ることも忘れません。全部自分で頑張ってしまうのは、逆にコミュニケーション能力が低い人の特徴です。
(3)自分の能力が発揮できる職種を選んでいる
コミュニケーション能力が高い人は、自分がどこで力を発揮できるかを見ていて、社内調整能力などを駆使して、自分が強みとするコミュニケーション能力を発揮できる部署やプロジェクトへ異動していきます。
コミュニケーション能力を高めるトレーニング方法
では、コミュニケーション能力が低い人は諦めるしかないのでしょうか?
私は無理にコミュニケーション能力を育てる必要はないと思っています。が、最低限はないとしんどい社会生活。ある程度までは育成するメソッドをご提案できれば幸いです。
(1)結論から話すか、時系列で話すかコントロールする
よく、仕事では「結論から話せ」と言われますが、それはプレゼンテーションなど公の場に限られます。
飲み会などでは「小さい頃は劣等生だったんですけどね……この会社に拾ってもらえてありがたくって」なんていう、時系列での会話が好まれます。
コミュニケーション能力が高い人は、話し方を場面によって自由自在に変えられます。ぜひ「結論ファースト」か「時系列」かを、意識して話すようチャレンジしてみてください。
(2)不要なコミュニケーションを取らない
コミュニケーションは「取らない」ことも大切です。
「この人に話すと、話がややこしくなるんだよな……」なんて相手へ、情報を漏らさないのも大切なポイント。コミュニケーションの「取り方」ではなく「取らない方法」も考えてみてください。
(3)キーパーソンを押さえる
誰に話を通すべきか、どう伝えるべきかを押さえているのがコミュニケーション上手。社内調整はもちろんのこと、大多数向けのプレゼンテーションでも「〇〇部の〇〇さんが納得すればいい」など、キーパーソンを押さえておきましょう。
日本人はコミュニケーション能力が低いという「誤解」