過去の失敗を「経験値」と捉える、器の大きさ
一番それを感じられたのが、アメリカ出身の下山さんとの会話です。自身の不倫でバツイチとなった経験を誠実に告白した彼に対し、萌子さんが放った言葉。
「全てのストーリーを知らないから私からは何も言えないけど、一つ分かっているのは、その(不倫をして人を傷つけてしまったなどの)経験値があるということだけ」
さもすればショックを受け、戸惑ってしまいかねない突然の告白内容に対しても、相手の状況を汲み取り、なおかつ「経験値」という言葉でポジティブにサッと表現した彼女の器の大きさに、ただただ感嘆するばかりでした。
だいぶ端折っているので、ここはエピソード3で実際に見ていただきたい。まさに令和のバチェロレッテにふさわしい女性なんです。
自分の意思を持ち、流されないバチェロレッテ
ここまで述べてきた通り、萌子さんは自分の意見や意思をきちんと持ち、流されたりしない芯の通った女性です。
それでいて視野が広く相手を尊重し、意見を述べることはしても、それを押し付けることはしません。
見ていると学ばされることも多く、気付いたらその人間性に魅了されてしまうのです。
キャラが大渋滞! 個性が強すぎる男性参加者たち
もちろん男性陣も粒揃い。今回は、私が個人的に気になった男性メンバーをピックアップしてご紹介します。
シャツのはだけ方以外全て被っている2人の争い
道産子でオーストリアとイギリスのハーフであるエバンズ・マラカイさんと、ブラジルのラテン系歌手・當間ローズさん。
偶然にも2人とも、周りと見た目が違うことで受けた過去のつらいエピソードを告白。萌子さん自身も沖縄生まれでありながら、ご両親のルーツが沖縄ではないことで沖縄県民ではないと差別を受けた経験があり、一気に距離が縮まっていました。
おまけに2人とも乗馬が趣味で、それぞれが萌子さんを乗馬にお誘いするという偶然まで発生。
何から何まで被りまくっているこのイケメン2人の唯一の違いはそう、シャツのはだけ具合。
普通に着こなすマラカイさんに対し、毎度ボタン5つ分くらい開襟し、びっくりするほどはだけまくっているローズさん。初っ端からオープンマインドで、萌子さんもローズさんには「気を使わず居心地が良い」と発言していました。
開襟度合いに比例するように、マラカイさんは真面目で控えめ。今後マラカイさんのシャツと心がいっそうはだけることができるかに、この戦いはかかっているかもしれません。
「當間ローズ」という存在
もう面白すぎません? 彼。一般的な日本人が醤油なら、彼は「串カツ屋が創業以来継ぎ足してきた特濃ソース」くらいキャラが濃い。
先述した開襟っぷりにはじまり、沖縄での水着は真っ白なブーメランパンツ。それで手を前で組むもんだから、はいてんのかはいてないのか分からない感じになり、視聴者の中のとにかく明るい安村がざわつき出すレベル。
沖縄の美しく静かなプールのカットが映ったと思ったら「Just summer has come O! KI! NA! WA〜!!」という自作曲の大熱唱と共に、海坊主のごとくプールの中から顔面が水を割ってスローモーションでこんにちは。「そこから出てくるんかい!!」と突っ込みたくなる登場を大真面目にやりきっている。
出会い頭から情熱的に萌子さんの頬を触って自作の歌を熱唱し出した時はイロモノ枠かと思いましたが、その後にすぐ「やり過ぎた」と謝りに行くシーンが印象的でした。
積極性もありつつ謙虚さも兼ね備えたバランスの良いキャラであることが回を追うごとに見えてきて、「実は結構有力候補なのでは?」と思わせてくれる、非常に目の離せない男性です。