外出時にはマスク着用が基本となっている今、顔の印象を左右するのは眉メイクやアイメイク。でも、アイメイクと違って眉メイクは毎日ワンパターンになりがちですよね。今回行われた貝印のウェビナー『しっくり眉プロジェクト』ローンチイベントでの「しっくり眉講座」では、美眉アドバイザーの玉村麻衣子さんが、マスクにも映える眉メイクのポイントを教えてくれました。
毎日同じじゃもったいない!眉メイクの魅力とは?
眉は「顔の額縁」とも言われるほど大事なパーツ。眉メイクは、ほんの少しの変化でも雰囲気が変わるので、いろんな表情を演出して楽しめる魅力がある、と玉村さんは言います。
「例えば、夏は細い眉で涼しげな雰囲気にしたり、逆に冬は太めにして温かみのある表情を作ったり。また、クールなファッションの日は直線的な眉、フェミニンな日は曲線的な眉にすると柔らかい雰囲気を演出できます。ぜひ、洋服を選ぶように眉メイクもいろいろ冒険して楽しんでほしいです」(玉村さん)
まずは、骨格に合った基本の位置を知ろう
とはいえ、まずは「今の自分の眉メイクに自信がない」という人も多いのでは? 自分の魅力を引き出す眉メイクをするには「まず、骨格に合った基本位置を知ることが大事」と玉村さん。
自分の骨格にあった眉は、鼻筋が通って見えたり、小顔に見えるなど、顔立ちの長所を最大限発揮できる効果があるそうです。逆に骨格を意識せず描くと、顔が大きく平坦(へいたん)に見えてしまうこともあるので注意が必要なのだとか。
「ポイントは、眉頭、眉山、眉尻の基本位置を知り、その位置を忠実に守って眉を整えること。これが眉メイクの第一歩であり、一番大切なことです」(玉村さん)
まずは、骨格に合わせた眉メイクの仕方をレクチャーしてくれました。
【ポイント】骨格に合わせた眉メイクの作り方
左:眉頭、眉山、眉尻の位置。 右:左右の眉の高さ
©︎maiko tamamura 2020
眉頭、眉山、眉尻の正しい位置がこちら(写真左)。
眉頭は小鼻の真上。眉山は、黒目のはしから目尻あたり。眉尻は、短めにしたいときは口角と目尻を結んだ延長線上、長めにしたいときは小鼻と目尻を結んだ延長線上です。
また、左右の眉の高さを揃えることも大切です。左右の眉山の高さがあっているか、眉頭の上下の幅があっているか、眉ブラシなどを並行に当ててチェックしてみてください(写真右)。
基本の位置がわかったところで、次に、自分にあった眉に整えるための5ステップを順に見ていきましょう。
【ステップ①】眉メイクをした状態でスタート
©︎maiko tamamura 2020
「スッピンで眉を整える人は多いと思いますが、じつはそれ、NGです」と玉村さん。
ギクッ! 身に覚えがありすぎます。スッピンで眉を整えると、どこまで切っていいかわからなくなって切りすぎたり、左右がちぐはぐになってしまうそう。
「眉メイクをして、いつもより輪郭をはっきり描きましょう。また、メイクをする前にスクリューブラシでとかしておくといいです。意外と眉毛って、あちこち毛流れが乱れやすいんですよ」(玉村さん)
【ステップ②】眉メイクからはみ出た毛をカット
©︎maiko tamamura 2020
輪郭をはっきり描くと、残すべき毛と不要な毛が一目瞭然になるので、不要な毛を眉用ハサミでカットします。
「毛抜きを使う人もいますが、抜いてしまうと生えてこなくなることもあり、肌に負担が大きいのであまりおすすめしません」(玉村さん)
【ステップ③】毛の長さ・毛量を調整
写真左:長さは眉上の輪郭に合わせてコームからはみ出た分だけカット
写真右:毛量は、黒目の上の部分だけ眉すきバサミでカット
©︎maiko tamamura 2020
続いて、長さや毛量が気になる人は、眉ハサミでカットします。ただ、眉をカットするとき、コームでとかしながら切りそろえるのはありがちNG。正面から見たときは良くても、横から見ると、地肌が目立って見えたり、たわしのようにツンツンして見えてしまうそう。
「最近は自然な眉がトレンドなので、カットの仕方も注意が必要ですね。
下から上にすくうようにコームでとかし、眉上の輪郭にコームを合わせ(写真左)、はみ出た部分だけカットするといいでしょう」(玉村さん)
また、毛量が気になる場合は、黒目の上の部分だけ眉すきハサミですくうようにカットしましょう(写真右)。
「この部分は一番濃い毛が密集しているので、もし気になる場合は少しすくと軽く見えますよ」(玉村さん)