毎月の食費はいくらですか? それが使いすぎかどうか、考えたことはあるでしょうか。
それぞれの家の「暮らしやすい」状態があるので一概に言えませんが、平均よりも多いか少ないか、知っておくことは節約のためにも良いことです。
食費は毎日のことなので、節約したいと思いながらも「食費の節約は難しい」と感じている方も多いかもしれません。
今回は、家計簿・家計管理アドバイザーのあきがそんな時に考えられる「食費がかさんでしまう原因」や、「食費をあとどれくらい節約した方がいいのか」について紹介していきます。
食費について悩んでいるという方は、参考にしてみてくださいね。
食費の平均額から、わが家の適正額を考えよう!
「食費を節約したい」という方は非常に多く、私もこれまでにたくさんの方から食費についてのご相談をお引き受けしてきました。
しかし、相談者のほとんどが、本当に食費を節約した方がいいのか、あといくらぐらい節約できるのかなど、食費の適正額について理解していません。
「食費がかさんで貯金ができない」と感じる時は、まず、ご自分のご家庭の平均的な食費から食費の適正額を調べておくと参考になりますよ。
食費の平均は、総務省の「家計調査(※1)」から簡単に調べることができます。
参考までに2019年の家計調査から食費の平均を抜き出して紹介しますね。
2人家族 66525円(うち外食9478円)
3人家族 77071円(うち外食13009円)
4人家族 83799円(うち外食17112円)
5人家族 91588円(うち外食18318円)
6人家族以上 102606円(うち外食17668円)
総務省の家計調査では、外食(一般外食+学校給食)が食費に含まれているので、必要に応じて外して考えましょう。
この平均より食費が上回っていたら「食費が高いかも」と考えても良いでしょう。
反対に、平均を下回っているなら、食費の節約はあまりする必要がないと判断してもかまいません。
やみくもに「食費を節約しなくては」と考えるよりも、まずは調査の結果と自分の食費を比べることから始めましょう。
※1 総務省 家計調査「世帯人員別1世帯当たり1か月間の収入と支出」2019年 https://www.stat.go.jp/data/kakei/2.html
食費がかさんで貯金ができない原因
まずは、上記のような食費の平均から、食費の節約が必要なのかを見極めたうえで、貯金ができない原因を考えましょう。
私が考える食費がかさみやすい家計の特徴は以下の通りです。
1)食費について無計画すぎる
例えば、1回の買い物の予算を決めていない方は、食費がかさみやすい傾向にあります。
欲しいものを欲しいだけ買っていては節約などできるはずがありません。
上記の食費の適正額を参考に、家族構成に応じたおおよその予算を目安にした買い物を心がけましょう。
2)在庫管理や整理整頓ができない
冷蔵庫の中に何が残っているのかなどの在庫管理や、整理整頓が苦手な方も、食費がかかりやすい傾向があります。
冷蔵庫や食品を保管する棚などは、できるだけ整理をして、何がどれくらい残っているか見渡せるようにしておきましょう。
3)そもそも買いすぎ、食べ過ぎが多い
そもそも買いすぎや食べ過ぎであることも、食費がかかる原因。
平均体重を大幅に上回っていて、さらに食費も平均以上という場合は、根本的に食べる量が多すぎるということもあります。
適正な食費を保つためには、適正な体重を維持する努力も必要になります。もちろん、食べ盛り育ち盛りの子供の食事は別です。
運動量の多いお子さんがいる場合も多少の食事量の増加はやむを得ませんので、ご自身のご家庭の事情もよく考えましょう。