人間関係がうまくいかない時の対処法
最後に、人間関係がうまくいってない相手とのわだかまりを解消し、関係を改善するにはどうすればいいか、具体的な対処法をご紹介したいと思います。
以下に示す手順で取り組んでみてください。
(1)「その人とどういう関係になりたいか」を自問自答する
わだかまりを持つほどの状況であれば、関係改善は簡単なことではありません。
わだかまりの解消には対話が必要ですので、つらい思いをしてまで関係改善したい相手なのかどうか、よく考えることが先決です。
その確認のために、「その人とどういう関係になりたいか?」と自問自答してみましょう。
「新人と一緒に働くのは長くて3年で、あとは配置転換でバラバラになるだろうから、今だけのお付き合いなら無理して仲良くならなくてもいいかな」
「仕事をしていく上で、直属の上司との関係は重要だから、いい関係を作りたい」
「母とは一生の付き合いになるわけだから、何とかして関係を改善したい」
このように考えてみた時、このまま関係改善しなくても構わないと思う相手であれば、わざわざ苦労してまで対話する必要はないでしょう。
その人と一緒にいる間は、波風立てずに適当に対応しつつ、ストレスをためずにうまく発散しながら日々過ごすように心掛ければいいと思います。
逆に、いい関係を作りたいと思う相手であれば、苦労してでも関係改善に努めるべきです。
その相手とどうなりたいか?
まずはここを明確にしておくことが重要なスタートになります。
(2)相手の立場になって想像してみる
わだかまりを解消するためには、互いに歩み寄りが必要です。
では、どちらが先に歩み寄るのかとなると、なんとかしたいと思っているこちらから動くことになります。
歩み寄りの第一歩としてお勧めしたいのは、相手の立場になってみること。
相手がなぜその態度を取るのか、相手は何を大切にしていて、何を譲れないと思っているのか、相手の考えや気持ちを想像してみてください。
特に、相手のポジティブな動機に注目してみるといいでしょう。
例えば、相手が何かと干渉してくるとしたら、もしかするとあなたのことを心配してくれているのかもしれません。
あれこれ気を回しているのは、あなたのために良かれと思ってやっていることだと考えられないでしょうか?
問題は、気遣う気持ちが空回りしてあなたが嫌がることをやってしまっている点だけであり、相手の態度の原点にある、あなたを思う気持ちだけは、ありがたく受け止めてあげたいものです。
こう考えることができれば、相手に対するネガティブな気持ちも少しは減り、心に余裕が生まれて冷静になって前向きに話し合いができるようになるはずです。