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人間関係がうまくいかない「3つの原因」

(3)相手が受け入れられる最低限の要求をする

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さて、話し合いをする機運が高まったところで、いよいよ相手と対峙するわけですが、注意すべきこととして、全て自分の思い通りにしようと欲張ってはいけません。

「歩み寄る」という言葉の通り、一歩ずつじっくり距離を詰めていくべきであり、焦りは禁物です。

わだかまり解消のための話し合いのポイントは、相手の要求を一つに絞ること。しかもそれは具体的でなければなりません。

例えば、母親に「干渉しないで」と言っても、言葉があいまいなために相手は何をしてはいけないのか理解できず、おそらく行動は変わらないでしょう。

「私の行動について質問するのは、やめてほしい。どこに、誰と行ったのか、何をしてきたのか、いちいち聞かないでほしい」といったように、やってほしくない行動を具体的に伝えることで、相手も態度を改めやすくなります。

また、あれもこれも要求するのではなく、一番お願いしたいことに絞って1つだけ要求することで、より確実な変化が期待できます。

なお、受け入れ可能な要求かどうかという点ですが、例えば、「私には一切話し掛けないでほしい」といった、極端な要求は良くないでしょう。

あくまでも相手が受け入れられるレベルの要求でないと、結局は何も変わらないことになってしまいます。

そして、当然ながら、相手からの要求も聞き入れなければなりません。

相手は自分に何を期待しているのかを聞く。そして、自分にできること、できないこと、自分がすべきこと、したくないことを正直に話し合う。

良い関係の構築は、お互いにとってメリットがあることなので、適切な妥協点が見つかるはずです。

互いに相手の立場を尊重しながら、正直に気持ちを伝え合えば、きっと関係も改善していくことでしょう。

どんな出会いであっても、きっと成長の糧になる

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世の中にはたくさんの人がいて、その中で巡り合えるのは、ほんの一部です。

だからこそ、全ての出会いが自分にとって何らかの意味を持つと考えてみてはどうでしょうか?

人間関係がうまくいく人もいれば、うまくいかない人もいますが、どんな出会いも自分の成長に生かすことは可能です。

1つ1つの経験を大切にしていけたらいいですね。

(笹氣健治)

※画像はイメージです

メンタルトレーナー・心理カウンセラー
1967年生まれ。国際基督教大学を卒業後、NTT(東京支社)に入社。その後、地元の仙台に戻り、スポーツクラブ「グラン・スポール」の経営に携わる。企業を経営する上で人間心理を理解する必要性を痛感して心理カウンセリングを学び、現在は、ストレスやコミュニケーション問題の解消をテーマにした講演やカウンセリング、目標達成のためのメンタルトレーニングを行っている。『「やる気」のある自分に出会える本』(スリーエーネットワーク)、『仕事の悩みを引きずらない技術』(PHP研究所)など、著書19冊。東北学院大学非常勤講師。

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