生活習慣病や美容にも影響があるといわれている、“糖化”。30代以降は、肌のハリやたるみなどの美容や、健康面で不安を感じる人もおられるのではないでしょうか?
健康に、かつ美しく歳を重ねるためには、しっかり糖化対策をすることが大切。今回は、糖化対策におすすめの飲み物をご紹介しているので、ぜひ日常に取り入れてみてくださいね。
糖化とは?
最近、「糖化」という言葉を耳にする人も多いのではないでしょうか?糖化とは、体内でたんぱく質と、余分な糖が結びつくことで、たんぱく質が変性して“AGEs”(糖化最終生成物)という物質ができること。
例えば、ホットケーキやクッキーなどのお菓子を作る際、こんがりとした色に変化するのも、糖化です。卵などのたんぱく質と砂糖が結びついて、AGEsが作られているのです。
それが人の体で起きると、AGEsは老化物質なので、体にさまざまな影響を与えると考えられています。また、AGEsは分解されにくく、体内に蓄積されやすいのが特徴です。
糖化で生活習慣病も…
糖化によって血管の老化が進み、血管がもろくなると、炎症が起こりやすくなるため、動脈硬化などの病気のリスクが高くなってしまいます。また、腎臓や目などについても同様で、AGEsは全身にさまざまな影響を与えるといわれています。
アルツハイマー病との関連もあるのではないかと考えられているため、将来の健康にためにも、AGEsを生成しない食生活や生活習慣が大切になります。
糖化で美容にも影響が…
糖化でできたAGEsが、皮膚の細胞に影響を与えると、シミやくすみが発生します。また、髪の毛についても同様で、髪の毛のたんぱく質が変性し、髪の毛のツヤやハリが失われてしまいます。
肌や髪などに影響が出ると、老けて見えたり、疲れて見えるため、AGEsは美容面にも大きな影響があるといえます。
糖化対策で気をつけるべきポイント
糖化を防ぐために大切なことは、“血糖値を急激に上げないこと”と“抗酸化作用があるものを取り入れること”。
血糖値が急激に上がったり、慢性的に血糖値が高いと、糖化の反応が起こりやすくなるため、なるべく血糖値を上げないことがポイント。また、老化の対策として、抗酸化作用がある食品や飲み物を日常的に取り入れることも、非常に大切です。
飲み物の場合
飲み物で糖化対策をする場合は、“こまめに摂取する”(酒類を除く)ことがポイント。また、食べ過ぎ防止、あるいは血糖値を急に上げないためにも、食前に飲んでおくのも◎。
糖化対策におすすめの飲み物
緑茶
濃い緑茶は、特に抗酸化作用があるため、糖化対策におすすめ。お茶なので、1日を通してこまめに飲みやすいですし、マイボトルでも持ち運びができますよね。
ですので、いつもより濃くお茶を淹れて飲みましょう。熱いお茶を淹れると、カテキンの量が増えるといわれているため、時間があるときは急須でお茶を淹れてみてくださいね。
甜茶
甜茶には、ポリフェノールが含まれていて、AGEsが作られるのを防ぐのだそう。甘みがあるお茶なので、甘いものが欲しいときに飲むとダイエットにも良いですよ。
また、花粉症やアレルギーに対しても効果があるという報告もあるので、季節の変わり目にもおすすめの飲み物です。
赤ワイン
赤ワインに含まれる“レスベラトロール”というポリフェノールには、強い抗酸化作用があるため、お酒を飲みたいときには赤ワインを選ぶと良いですよ。
また、レスベラトロールは加熱によって減少することがないため、トマトベースの煮込み料理やスープなどに使うのもおすすめです。