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生理痛、PMSは体質や生活習慣に関係ない? 漢方医伝授「タイプ別対策」

美容

――漢方に頼りたいという人も多いのではないでしょうか。漢方での対策がおすすめのケースは?

内山先生 PMSが治療の対象となるのは、社会生活に影響を及ぼす中等症以上になります。一般的な産婦人科での治療方法は、薬物療法、生活指導、カウンセリングなどに分けられます。

西洋薬が苦手で薬をなるべく飲みたくない方、ピルの副作用歴のある方、薬剤アレルギーの方、妊娠を希望している方、肥満、血栓症の既往、乳がん既往・治療中、血液凝固異常、喫煙、肝機能障害がありピルを使用できない方は漢方で対策することがおすすめです。

また冷え症、片頭痛、便秘、虚弱体質、月経周期以外での腹痛、腰痛などが日頃から気になる人も、漢方を活用するとよいでしょう。

PMS・月経困難症における東洋医学的診断方法

――PMSや月経痛の症状を漢方薬で対策したい場合、どうすればいいのでしょうか。

内山先生 まずは産婦人科を受診することが重要です。治療にはさまざまな選択肢があるので最善の方法を相談してください。漢方を使用してもなかなか効果が実感できないときには専門医の診察を受けて症状・体質に合った漢方薬を処方してもらうことがおすすめです。

――専門医による診断では、どのようなことを診るのでしょうか?

内山先生 患者さんの中では、月経痛のほかにも、腰痛、嘔気、頭痛、イライラ、不安、抑うつ、めまい、倦怠感・便通異常、微熱、冷え、汗、動悸、腹部のはり感、かぜ症状、不眠などを訴える方も多いです。東洋医学の診察ではお腹の状態(腹診)、舌も確認します。

舌は、白い苔(こけ)が目立つ場合は胃腸虚弱の可能性があり、黄色い苔の場合は、のぼせなどの症状の現れである可能性も。また、舌下にある静脈が太くなっている場合は、血液のめぐりが滞っていることの現れです。

東洋医学では「木を診ず森を診よ」という言葉のごとく、一つの症状や病気だけを診るのではなく身体全体を評価して治療することが特徴です。漢方薬は、こういった明確に何かの病気というわけではない、なんとなく不調である状態にも対応できるのがいいところです。

なるべく医療機関を受診されることをおすすめしますが、時間がない場合は、ドラッグストアなどで、薬剤師や登録販売士に相談して漢方薬(OTC製剤)を試してみるのもよいでしょう。

PMSや月経困難症によく使用される漢方薬

――PMSや月経困難症によく使用される漢方薬を、内山先生に教えていただきました。

「瘀血」の対策になる漢方薬

「当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)」
向いている人:色白、華奢、体力虚弱で、冷え症で貧血の傾向があり、疲労しやすい人。
効能:産前産後の貧血、月経不順、月経困難、冷え、下肢の浮腫、腹痛、頭痛、めまいなど。

「桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)」
向いている人:中間証(虚弱体質の「虚証」とがっしりとした体格で血色もよい「実証」の中間)の人。比較的体力がある人。
効能:月経痛、冷え、月経不順、頭痛、めまい、肩こり、痔疾患など。

「桃核承気湯(トウカクジョウキトウ)」
向いている人:体力がありのぼせて便秘しがちな人。
効能:月経不順、月経痛、精神不安、腰痛、便秘、高血圧の随伴症状(頭痛、めまい、肩こり)など。

その他のPMS・月経困難症におすすめの漢方薬

「抑肝散(ヨクカンサン)」
向いている人:虚弱な体質で神経がたかぶる人。
効能:神経過敏、イライラ、頭痛、不眠など交感神経過緊張のもの、心因性の痛みなど。

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