今回は、自家製米粉の作り方を詳しくご紹介します。小麦アレルギーの方も、自家製なら安心して料理に使うことができますよね。製菓衛生師の資格をもつ筆者が、米粉を使ったパンやお菓子作りのポイントもお教えします!
調理師 製菓衛生師 kii
米粉の作り方、教えます!
私たちの食生活に欠かせないお米。そのお米を粉末したものを「米粉」と言いますよね。一般的なお米(うるち米)を粉末にして草餅や柏餅に使われる「上新粉」、もち米を粉末にしておだんごに使われる「白玉粉」や、桜餅に使われる「道明寺粉」などがあります。
米粉といっても、上記のように用途に合わせてさまざまな種類があるんですよ。米粉を料理に使うとさまざまなメリットがあります。この記事では、パンやお菓子に使える米粉(上新粉)の作り方をご紹介します。
米粉を使うメリットって?
1. 小麦粉の代用ができる
米粉は、小麦アレルギー対策や小麦食品の取りすぎの対策にも使える、グルテンフリーの食品でもあります。米粉は、パン作りやお菓子作り、さらにはホワイトソースやカレーのとろみづけなど、さまざまな用途に使用できます。
※市販の米粉パン用とされているものには、グルテンが配合されているものがありますので、小麦アレルギーの方は注意してください。
2. ダマになりにくい
ホワイトソースを作っていて、ダマになった経験はありませんか?あれは小麦粉のグルテンが原因です。米粉はグルテンフリーですので、とろみづけに使ってもダマになりにくいことが嬉しいポイント。
3. どんなメニューにも合う
米粉の原料はお米です。ごはんが和洋中どんなメニューにも合うように、米粉を使った料理はさまざまなメニューと相性がよいです。特に米粉で作ったパンは、きんぴらごぼうといった和のお惣菜にもばっちり合います。
4. おいしさが長持ち
米粉に含まれているでんぷんは、水分をよく吸収して保持する性質があります。そのため、米粉で作ったパンやお菓子は時間が経っても、ふっくわとやわらかいままです。
5. 普段と違った味を楽しめる
米粉で作った料理は、小麦粉とはまた違ったおいしさがあります。ふっくら、もちもち、なめらか……といった食感の違いや、お米のほんのりと優しい甘さも楽しめますよ。
自家製で安心!米粉の作り方
では、ここからは自家製米粉の作り方をご紹介していきます。自分の好きなブランドのお米を米粉にすることができますよ。ブランドによる味の違いを楽しんでみるのもよいですね。
【注意】
自家製の米粉は、完全に乾燥させることが難しいため保存には適しません。2~3日で使い切るようにしてください。
用意するもの
【材料】
・お米 1合(180cc)
※できあがり約150g
【道具】
・ミキサー
・ざる
・ボウル
・こし器
・キッチンペーパー
・大きめのトレイ
ミキサーでの作り方
1. お米を研ぎます。
米ぬかや汚れなどをきれいにします。この作業が不十分だと、えぐみの原因になります。
2. 吸水させます。
夏場は40分以上、冬場は1時間以上吸水させます。
▼お米の研ぎ方と吸水時間は、下記も参考にしてみてください。
3. ざるにあげて水気を切ります。