今週のみずがめ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
神聖な生理
今週のみずがめ座は、現実と向きあうにあたって必要な生理に駆られていくような星回り。
「おかしいから笑ふよ風の歩兵たち」という句は、一兵卒として戦争に召集された作者が、中国大陸、フィリピン諸島を転戦した経験に基いて詠まれたもの。人の死が日常ふつうにある戦場においても、おかしいことはあり、それを笑うだけの理性は残っている。頭が変になって笑っている訳ではないのだ。そのなんと残酷なことか。
「風の歩兵たち」は半ば風に透けていて、死の領域に足を踏み入れている訳ですが、それは「笑い」というものが心の空隙をゆさぶるものであり、笑いのなかで自分自身のそれまで隠れていた側面が顕わになっていくということと無関係ではないはず。したがって、歩兵たちはそうして笑うことで、自分自身の愚かさ、救い難さを裁いていると同時に、人間の愚かさ、救い難さをゆるしているのだとも言えるかも知れません。
13日にみずがめ座から数えて「禊ぎ」を意味する12番目のやぎ座で新月を迎えていく今週のあなたもまた、残酷な現実を曖昧にして誤魔化してしまうのではなく、きちんと向き合っていきたいところ。
今週のうお座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
あるがままからの出直し
今週のうお座は、「心は万境に随って転ず、転ずる処実に能く幽なり」という禅語録の一節のごとし。
神経症に対する精神療法である森田療法を1919年に創始した森田正馬(まさたけ)は、さまざまな患者を観察した結果、何らかの「執着」や「とらわれ」に陥っていることから解放されることが最も重要だと考えていました。つまり、強迫神経症や不安神経症などの症状の持ち主は、自分の理想と現実のギャップに気をとられ、頭痛や不眠、強迫観念に苦しんでいる。これは患者自身の「自己判断の誤り」から生じているのだと、喝破したのです。
患者の多くは自分で勝手につくりあげた妄想にも近い葛藤に悩んでそこから脱け出さなくなっており、その規制を介助するには、たとえ現実の自分に不満があっても、その「あるがまま」の自分から出直していく気持ちになることが大切だと結論付けました。冒頭の「幽」とは「言葉では言い表せないほど見事なこと」の意で、そんな森田療法の根幹を凝縮した一字と言えます。
13日にうお座から数えて「もののはずみ」を意味する11番目のやぎ座で新月を迎えていく今週のあなたもまた、現実の自分をあるがままにして目前の目的の完遂に向かっていくといいでしょう。
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