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ひと夏の恋をみずみずしく描く。美しすぎる映画がついに公開

エンタメ

4月27日公開『君の名前で僕を呼んで』は、アンドレ・アシマンの同名小説を原作とし、名匠ジェームズ・アイヴォリーが脚本を手掛け、本年度アカデミー脚色賞を受賞しました。1980年代のイタリアを舞台に、17歳と24歳の青年が織りなすひと夏の恋の行方を、美しい風景とともに描いたラブストーリーをご紹介します。

生涯忘れられない恋の痛みと喜び

1983年夏、北イタリアの避暑地で家族と夏を過ごす17歳のエリオは、大学教授の父が招いた24歳の大学院生オリヴァーと出会います。一緒に自転車で街を散策したり、泳いだり、読書や音楽を楽しみながら過ごすうちに、エリオのオリヴァーへの気持ちは初めて知る恋へと変わっていくのでした。 眩しすぎる太陽の中で、激しく恋に落ちるふたり。しかし夏の終わりとともにオリヴァーが去る日が近づいてきてー。

本作品『君の名前で僕を呼んで』は、昨年11月24日に全米で公開されるやいなや、『それでも夜は明ける』や『ムーンライト』など、近年のアカデミー賞受賞作品の興行成績を上回る大ヒットを記録しました。今、世界中の映画ファンから注目を集めている話題作です。

新星ティモシー・シャラメの輝き

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本作の主人公であるエリオを演じるのは、ハリウッド期待の新星ティモシー・シャラメ。クリストファー・ノーラン監督が放つSFドラマ『インター・ステラー』でマシュー・マコノヒーの息子役を演じて注目されました。また、主演となる本作品での演技が絶賛され、ゴールデングローブ賞主演男優賞(ドラマ)をはじめ、インディペンデント・スピリット・アワードや全米俳優組合賞などにノミネート。
実力と人気を兼ね備えた天才と言われ、大旋風を巻き起こしていることから、“ミレニアム世代のレオナルド・ディカプリオ”と呼ばれるほど、ハリウッドが期待する俳優だそうです。

今後の出演作品には、6月1日(金)全国公開のグレタ・ガーウィグ監督作『レディ・バード』が控えているほか、ウッディ・アレン監督の『A Rainy Day in New York(原題)』などに出演が決まっています。

心を打つ、89歳の名匠からのメッセージ

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アンドレ・アシマンによる同名原作を脚色したのは、当初ではグァダニーノ監督と共同でメガホンをとる予定だった、名匠ジェームズ・アイヴォリー。しかし、89歳というアイヴォリーの年齢に対して、不安を抱える権利者の心中を汲み取り、製作と脚本に専念したそうです。そして、自作以外で初めて脚本を執筆した本作品で、アカデミー賞をはじめ、英国アカデミー賞や全米脚本家組合賞などの脚色賞を受賞しました。

17歳と24歳の青年の、生々しく剥き出しでありながらも優しく繊細で、ひと夏の恋を綴る本作。89歳のアイヴォリーが、みずみずしく鮮明に描いたことに誰しもが驚くことでしょう。
誰もが涙する本作品のハイライトの一つである、終盤でエリオの父親が息子に語りかけるセリフは、恋に破れた人はもちろんですが、人生に絶望した人を優しく包んでくれる、89歳の名匠からの珠玉のメッセージです。是非、人生の先輩であるアイヴォリーからのメッセージを受け取りに、劇場に足を運んでみてはいかがでしょうか。

photo / ©Frenesy, La Cinefacture

君の名前で僕を呼んで

2018年4月27日(金) TOHO シネマズシャンテ 他 全国ロードショー
監督:ルカ・グァダニーノ
脚色:ジェームズ・アイヴォリー
出演:ティモシー・シャラメ、アーミー・ハマー、マイケル・スタールバーグ、アミラ・カサールほか
原題:Call Me By Your Name

http://cmbyn-movie.jp
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