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[わたしの食器棚 vol.26]角が立たない器の魅力。荒木典子さん愛用の食器たち

レシピ

さまざまな食のプロにお気に入りの食器を聞く連載企画。今回は、家庭で手軽に実践できるおいしい和食で人気の料理研究家、荒木典子さんに愛用品を伺いました。「職人の手仕事でつくられたものが好き」と言う荒木さんが愛してやまないお気に入りとは。

macaroni編集部

8.【箸置き】東哉で買ったものなどいろいろ

Photo by macaroni
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箸置きというのは気持ちを豊かにしてくれる食器だと思います。お味噌汁とご飯だけの簡素な食事も、箸置きにお箸を置いて出すだけでとても丁寧な食卓になる。

我が家は箸置きの宝庫。シンプルなものからユニークなものまでバラエティー豊富にそろえています。たくさんの箸置きのなかから季節やお客様に合ったものを選ぶのも楽しいんですよ。

Photo by macaroni
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これからの季節なら、食卓を涼しげにしてくれる箸置きがおすすめ。この出目金は個性的なフォルムと愛らしい表情がお客さまや料理教室の生徒さんたちに好評で、みなさん手にとってくださいます。

9.【グラス】オールドバカラ

Photo by macaroni
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フランスのアンティークショップで手に入れました。最近のバカラではあまり見かけないカジュアルなつくりが私好み。お水やビールを注いで飲んでいます。

古いガラスの色って素敵。透かして向こうを見た時の景色や、光の入り方で変わるきらめき……、見ているだけでときめきます。

10.【弁当箱】曲げわっぱ

Photo by macaroni
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この曲げわっぱ、実は高校生の頃から使っています。だから、よく見るとたくさん傷があるんです、飼い犬の噛み跡とか(笑)。丈夫なので、それでもまだまだ現役。私やスタッフのまかない用弁当箱として今も活躍しています。

曲げわっぱのお弁当箱は、どんなおかずもおいしそうに見せてくれる。その万能性に助けられています。

食器がつくる笑顔の食卓。

ずらりと並んだ丸い食器を見ていたら、なぜだかホッとして、穏やかな気持ちになりました。角のないものはそこにあるだけでリラックスを生むのかもしれません。

この丸さに加え、職人の手仕事による品が多いところも荒木さんならではのこだわりといえそう。

「手仕事でつくられた食器の丁寧な感じが好きなんです。職人の卓越した技術と、1点1点微妙な違いを楽しめるところがいいですね」

手作りならではの特徴をもった荒木さんの愛用品には、見ているだけでふっと肩の力が抜けるような魅力がありました。こうした食器に彩られた荒木さんの食卓は、きっと笑顔あふれる和やかなものなのでしょう。お気に入りについてうれしそうに話す荒木さんの向こうに、そこにないはずの楽しげな食事風景が見えました。

取材/板井海奈(macaroni編集部)文・構成・写真/植松富志男(macaroni編集部)

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