草食系男子はハッキリした自己主張をしないぶん、本音がなかなか見えません。それも、「NO」を断言しないので、脈ナシの場合はどこで諦めるかわからなくなることも。「いいね」は言うのに、「NO」を言わない曖昧な男性の本音はどこにあるんでしょうか?
文・沙木貴咲
「空気を読む」というやさしさ
恋愛メンタルアドバイザーの沙木貴咲です。草食系男子が増えていると言われますが、事実、恋のスタイルとして「女子から攻める」「男子が受け身」というのは多くなっていると思います。
また、20代男性ができるだけ「NO」を言いたくないというのも、恋を停滞させる原因になっているんじゃないでしょうか? 曖昧な態度ばかり取る男性の本音を探ってみます。
ツイッターやインスタグラムでたくさんの人と繋がる男性は特に、空気を読むのが上手です。また、学生時代に学校・塾・習い事・学外のサークル・SNSと、さまざまな場面に応じて器用に振る舞ってきた人も、「本音を言わないことの大切さ」を知っているはず。
それは、他人を思いやると同時に、自分が「イヤなヤツ」と嫌われないためでもあるんです。周りに「いいね」と同調はするけれど、明確な「NO」は主張したくない。そんな男性が、恋愛では曖昧な態度を取りがちになるでしょう。
恋愛対象外の女子には「遠慮」で拒否アピール
友人や仕事仲間としては仲良くするけれど恋愛対象じゃない……そんな女性からアプローチされると、男性は困ってしまいます。本音は「NO」なんですが、ハッキリと拒否を示すのも気が引けると、つい曖昧な態度を見せるでしょう。
たとえばLINEでは会話もするし、ランチも一緒に行く。でも、二人きりで飲みに行くのは渋って、「もっと友だち誘わない?」と言ってくるとか。あるいは、土日に会いたいと言うと、「もう予定が入ってて」「その日は地元の友だちと会うから」とスルーしてくるなど。
女性に可能性が残っていると思わせる言い方をするので、本音の「NO」はなかなか伝わらないのです。
「1対1でごはん」を断ったら脈ナシ
草食系男子や空気を読むのが上手なタイプほど、LINEではテンポよく会話することが多いかもしれません。そんなLINEでの仲の良さを信じると、報われない片思いを延々続けることになる可能性も。
好きな人に「一緒にごはん行こう」と誘って、お断りされるようなら、恋の行方は暗いと思ったほうが良さそうです。何かしらの理由をつけて断り、そのまま話を逸らしてしまう場合は、彼の口から明確なNOを聞かなくても悟るのが賢いオンナ。また、その場ではOKを出すにせよ、後から「やっぱりムリそう」と断ってきて、彼が都合の良い日を言ってこない場合は脈ナシでしょう。
あるいは、「いいけど、二人はつまらないから友だちも呼ぼうよ」と、1対1を避けるのも恋愛対象に見られていない証拠。こちらが二人きりを望んで誘っているのに、それを汲んでくれない時点で、ナシといえます。
お断りされても、脈アリなパターン
1対1でのごはんに誘った時、「その日は忙しい」と断られても、彼から別日を提案されるようなら脈アリです。20代後半~30代前半の男性は仕事が忙しくなるので、気になる女子に誘われようと、恋愛を最優先はしません。それでも、「この日だったら行ける」と二人きりのシチュエーションを望む場合、もっと仲良くなれるはずです。
また、本当に仕事が忙しい男性や、LINEがそれほどマメじゃないタイプは、お断りしてから別日の提案まで1~2日かかる場合もあります。急に入ってくる予定をすぐにはさばけない、という事情が多忙な男性にはあるので、そのあたりは焦らず待ってみても良いのでは?
賢く察するオンナになる!
彼の本音を知りたいと、本人が言いたくないことまで聞き出そうとする女性がいますが、それをすればかえって嫌われてしまいます。やわらかく「NO」を示す男性は、脈ナシと判断してあげるのが賢いオンナでしょう。また、早い段階で恋の可能性が見極められれば、たとえ失恋しても傷は浅く済むはず。自分が本当に幸せになれる恋に、目を向けられるようになるんです。
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※2018年6月15日作成