「ダイニング」に北欧スタイルを取り入れるコツ
◆初級「北欧カラーのテーブルウエア」
北欧の食卓でよく使われている色は白、グレー、ブルー、ブラウンなど。メニューにあわせて食器やテーブルクロスを使い分けてください。
◆中級「ペンダントライト」
冬の日照時間が少ない北欧の暮らしにとって、ダイニングのペンダントライトは、食べ物を照らして美味しく見せてくれる頼もしいアイテム。大きなものなら1つ、小さなものなら複数並べて取り入れてみては。
◆上級「北欧風のダイニングセット」
お部屋全体の雰囲気を一変させたい人は、ダイニングセットを北欧風のものにするのがおすすめ。デザインの違うチェアを組み合わせるとこなれた雰囲気のダイニングになります。
リビングは各々の時間を過ごしていた家族が集まって食事をする空間です。ゆっくりと座って食事を楽しめる、食事が美味しく見える、という2点を大切にしましょう。
「べッドルーム」に北欧スタイルを取り入れるコツ
◆初級「優しい風合いのベッドカバー」
単調になりがちな寝室にベッドカバーでアクセントをプラス。シーツや布団カバーよりも北欧感が出ます。季節の移ろいにあわせてベッドカバーの色や素材を変えるのもGOOD!
◆中級「スタイリッシュなライト」
寝室のニュアンスアイテムとしてシンプルだけどどこかクセのあるライトを取り入れると、雰囲気が一変。寝室での時間の過ごし方まで変わるかもしれませんね。
◆上級「ヘッドボード付きのベッド」
ヘッドボード付きのベッドも、北欧住宅でよく見かけるもの。ベッドに入って映画を観たり本を読んだりする人は、大きなソファのように使えるヘッドボード付きのベッドを取り入れてみては。
季節によって日照時間が大きく変化する北欧にとって、寝室の雰囲気づくりはとても大切。眠りを重視するならやや黒っぽい色、目覚めを重視するなら白っぽい色を使ってみてはいかがでしょう。
「子供部屋」に北欧スタイルを取り入れるコツ
◆初級「子供が好きな色」
北欧の家の子供部屋は、子どもが楽しく過ごせる工夫がいっぱい。たとえば、部屋の中に大好きな色を取り入れてワクワクするような空間にしてみてはいかが。壁紙やカーテン、ベットカバーなら成長にあわせて色を替えることができますよ。
◆中級「専用の家具」
子供の成長を促すため、小さな頃から自分だけの収納家具やデスクを持たせることが多いようです。子供自身に片付けやディスプレイを楽しんでもらうのもいいアイデアですよね。
◆上級「想像力を育む空間」
ウォールステッカーで壁に架空の扉や星空を作ったり、ブランコやハンモックを設置したり、自分で遊びを作り出すきっかけを与えてあげたらきっと喜ぶと思います。
北欧の家の子供部屋を見ると、子供が飽きずに家の中で過ごすためのアイデアが詰まっていることがわかります。お子さんがいる方はぜひ参考にしてください。
北欧デザインは「丁寧な暮らし」を体現するもの
ここまで北欧スタイルの特徴や、部屋を北欧風スタイルにするコツをお伝えしましたが、そもそも北欧風デザインって何?と思う方もいるのではないでしょうか。ここでは、北欧風デザインが生まれた背景に迫ります。
そもそも北欧デザインの「北欧」とは、どこの国?
「北欧」というと、日本では、ヨーロッパの北にあるスカンディナヴィア3国(ノルウェー、スウェーデン、デンマーク)とフィンランドの4カ国のデザインを総称して「北欧デザイン」と呼ぶのが一般的です。
しかし、海外ではアイスランドを含む5カ国のデザインを「スカンディナヴィアデザイン(Scandinavian design)」もしくは北欧全域を指す言葉を用いて「ノルディックデザイン(Nordic design)」と呼んでいます。インスタグラムなどで海外の方の投稿を検索するとき、参考にしてみてください。
ちなみにこれら北欧の国の冬はおよそ5ヶ月。都心部でも氷点下は当たり前で、冬の間は1日6時間しか太陽が昇らないなんて時期もあるそう。そんな環境下でどのようにして「北欧デザイン」が生まれたのか、見ていきましょう。
人に話したくなる、北欧デザインが生まれた背景
広大な自然に囲まれ、ヴァイキングの時代から自然素材を利用した物づくりの技術に長けていた北欧。ヨーロッパのいくつかの国が産業革命を迎えたときも、ヨーロッパの外れに位置していたことや厳しい自然環境であったことなどから、北欧は質素だけど丁寧な手工業技術を磨きつづけました。
そんな北欧の伝統がモダニズム(装飾過多なデザインよりもシンプルで機能的なデザインを理想とするムーブメント)と融合し、今の北欧デザインの基礎となる「北欧モダニズム」が誕生。徐々に世界各国へと広がっていきました。
ちなみに、食器や調理器具が急速に発展したのは第二次世界大戦後。人口が少なかった北欧の国々では戦後の労働力確保のため女性の社会進出が促され、いち早く男女平等の社会に。そのことで、男性でも女性でも家事を楽しめるようなプロダクトが次々と登場したと言われています。北欧デザインは物質的な豊かさではなく心の豊かさのために発展してきたものなのかもしれませんね。