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[2/22〜2/28の運勢]2月4週目の運勢はどうなる?SUGARさんが贈る12星座占いをチェック!

占い

isutaでは今週も、SUGARさんが贈る週間占いを配信。

今週のさそり座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

汝自身を知るために

今週のさそり座は、違いをこえて結びついていこうとするような星回り。

文化人類学者のレーン・ウィラースレフの『ソウル・ハンターズ』に出てくるユカギールのハンターは、敵であり獲物である大鹿エルクを敬愛を込めて「エルク姉ちゃん」などとして扱い、彼らを人間存在であると捉えているのだとか。

狩りに出る前には、人間との接触を避け禊ぎをして人間臭を消し、ウォッカや煙草などを火の中に投げてエルクの支配霊を誘い、夢の中でみずからエルクに扮して、エルク姉ちゃんと枕を共にする。そしていざ狩りの際には、エルクと人間の種族間の差異はすっかりぼやけ、一体化の危険を乗り越えて、最後はエルクを撃ち殺すのだという。

興味深いのは、狩りの駆け引きの場面でハンターが何者であるのかは、ハンター自身ではなくエルクのうちに見出されること。つまり相手にこそ先に人格が与えられていると直観することこそがハンティングの命であり、ハンターがハンターでいられる根本なのです。あなたも自分が何者であるかということを、そうしたアニミスティックな感性のなかで改めて捉えなおしていくべし。

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今週のいて座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

不惑ゆえに猛

今週のいて座は、自分を取り巻く大きな流れの一部となっていこうとするような星回り。

「初蝶のいきほひ猛に見ゆる哉」(小林一茶)を詠んだ年の句日記のはじめに、作者は「今歳革命の年と称す。つらつら四十二年、他国に星霜を送る」と書き留めています。長年の放浪がようやくおさまりつつある時期でもあり、40歳を過ぎてなお江戸で独り暮らしをしているみずからの運命を見定めようとしていたのかも知れません。

そのせいもあってか、春の蝶といえば、可憐で、やさしく、明るみにおびたものとして詠まれるのが通例であるのに対し、「いきほひ猛に見ゆる」という激しく野心に満ちた調子は異様ですし、それはこの時期の作者がいかに特殊であったかを物語っているように感じます。

つまり、やつれていた身がなんとなく鎮まってきたという復調の気配を作者が実感していたということであり、そんな時季の勢力を蝶に見たのでしょう。ひらひらとはしていても、猛々しい勢いもまた確かに宿っていたのです。あなたもまた、みずからを捧げていくべき運命の輪郭がひとつ明確になっていくかも知れません。

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今週のやぎ座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

わたしの複数性

今週のやぎ座は、自分自身が通りすぎていくのを見ていく私であるような星回り。

フェルディナンド・ペソアという詩人は、南アフリカで育った後、20歳ぐらいの時に父の祖国であるポルトガルに帰り、リスボンで手紙の翻訳などをして地味な生涯を終えたといいます。ここで大事なことは、彼はもともとはもっぱら英語でものを書き、大学入試の際には英語のエッセイで最優秀賞を取るほどだったにも関わらず、帰国してからはポルトガル語だけで書いたということ。

ただバイリンガルで優秀であるということ以上に、ふたつの異なった言語を持つことでペソアが自身のアイデンティティをどう成立させていったのかということ。おそらく、ペソアはそこで自分自身が引き裂かれていくのを感じつつも、同時にそこに何らかの解放を感じていったのではないでしょうか。

「私は自分自身の旅人/そよ風のなかに音楽を聞く 私のさまよえる魂も/ひとつの旅の音楽」「私とは、わたしとわたし自身とのあいだのこの間である」。あなたもまた、他ならぬ私が自分自身から離れていくのを感じていくことになるでしょう。

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