お店の雰囲気とメニューは徹底的にレトロだけれど、どこかひとすじ縄ではいかない喫茶店「不純喫茶ドープ(ふじゅんきっさどーぷ)」が最近SNSでじわじわと話題です。店名も変わっていますが、コンセプトも「せつない気持ちのゴミ捨て場 夜になると開きたくなる扉」と独特。謎が謎を呼び、週末になると行列ができるほどの人気店をご紹介します!
“昭和の喫茶店”をそのまま活用。郷愁漂う店内にイマドキモチーフを融合
「不純喫茶ドープ」は中野駅から徒歩6分のビルの2階にあります。青い屋根にピンクの配色が既にノスタルジック。
お店へ昇る階段の脇にはメニューを紹介するサンプルが。ナポリタンはお決まりのフォークが浮いている仕様です。
30年以上前からある喫茶店を引き継いだという店内は、純喫茶ラバー納得の渋さ!その空間にさくらんぼのネオンを配置するというハイブリッドさが新鮮です。
カウンターをはじめランプや花瓶までも極力手を加えずに当時のまま使用しているので、郷愁を誘います。
クリームソーダにナポリタン…。期待を裏切らない定番喫茶メニュー
クリームソーダ(ソーダ)580円(税別)
純喫茶といえば「クリームソーダ」は欠かせませんよね!「ドープ」のクリームソーダは、宝石のように透き通ったソーダにアイスとさくらんぼがのった王道の直球スタイル。炭酸強めのシュワシュワしたソーダに、さっぱりとしたバニラアイスがマッチして懐かしい風味。
そのほかにもメロン、はちみつレモン、いちごの全4種類のクリームソーダがあります。
ナポリタン 880円(税別)
そして軽食には「ナポリタン」。
具はベーコン、ピーマン、たまねぎとこれまたオーソドックス。ソフト麺を意識したという太麺に、甘めのケチャップがよく絡んでいます。
このモッチモチの麺に、焦がしケチャップのソースが合い食べ応えバッチリ!甘すぎず酸味がほどよく効いていて、ボリューミーながらもぺろりと完食しちゃいました。
昭和感漂うかためプリンからサードウェーブ系最先端コーヒーまで
左から、ニトロコーヒー 550円、昭和プリン 580円(ともに税別)
そして「不純喫茶ドープ」ならではのこだわりの2品をご紹介。
まずは「ニトロコーヒー」から。こちら、実はアメリカのサードウェーブ系のコーヒー店を中心に注目が広がっている最先端ドリンクなんです。
コールドブリュー(水出しコーヒー)にたっぷり窒素を注入して作るニトロコーヒー。炭酸のようにシュワシュワしているわけではなく、窒素ガスによりきめ細やかな泡が生じているので舌触りはとってもクリーミーなんです。酸味や苦味が出にくいのも特徴で、まろやかですっきりしています。
プリンはかためのしっかり食感!スプーンを入れるとその重量感におどろきます。たまごの優しい甘みが口に広がり、甘めのカラメルとのバランスが◎
いい意味での素朴さ、手作りっぽさを再現するためにとことんこだわったのだそう。