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[4/12〜4/18の運勢]4月3週目の運勢はどうなる?SUGARさんが贈る12星座占いをチェック!

カルチャー

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今週のかに座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

並外れたことを行っていく

今週のかに座は、かすかな違和感を見逃さず的確に反応していこうとするような星回り。

「筆を擱く花ぐもりにはやや暗く」(皆吉爽雨)の「筆を擱(お)く」とは、文章を書き終える、ないし書くのをやめること。また、「花ぐもり」とは春に花咲く時期のくもった天気の意ですが、通常は雲が低く垂れこめるほどではなく、比較的明るい曇り空を指します。

ただ掲句は「やや暗く」とあるので、日が永くなった春といえども、気がついたらすっかり日が暮れていたのでしょう。逆に言えば一心不乱に筆をとっていたはずですが、何を書いていたのかについては一切説明はありません。ただそういう曖昧さをも包み込む、どこか「のっぱらぼう」な時間の流れが春という季節にはあって、もしかしたら作者はそれにふと違和感を覚えて筆を擱いたのかも。

区全体を通して何かが起きている訳ではなく、表面上は穏やかですが、そこには素通りできない沈潜があり、深い含蓄を感じさせます。それは五十歳に達した作者の年齢がなせるわざでもあったように思います。あなたもまた、自分がこれまでいた流れにどこかで違和感を覚えることがあるかも知れません。

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今週のしし座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

物語発生装置

今週のしし座は、組織であれ事業であれ、生きた事物に必要な「動き」を見抜いていこうとするような星回り。

量子力学の父ニールス・ボーアが原子レベルのモデルを考えていたとき、「動く数学的なモデル」を作って思案を重ねていたそう。20世紀に入ってから科学やデザイン、建築や芸術などさまざまな分野で、こうした「動くモデル」が発明・発見のために用いられるようになってきました。

その中に「ガストロフルックス」というモデルがあります。平面だと16の花弁をもつ花を連想させる形をしているのですが、これを中心部で絞りながら球体にしていくと、二重の球が生じてきて、それが内側へとたくし込まれて拡大。もう一度、外側へと循環していきます。こうした運動は「4次元なプロセス」とも呼ばれていますが、じつは生物学で「内臓化」と呼んでいるものとも酷似しているそうです。

「内臓化(Gastrulation)」は、ほとんどの動物の胚発生の初期段階で見られるもの。これによって胚は分化を開始し、異なる細胞系統を確立して、背腹とか前後など体の基本軸を設定していくため、生物が生物として進化していく際には必ずこの動きが必要となってくる訳です。あなたも静止した現象をいじくり回すのではなく、あくまで動きのなかに現れてくるものを直観的に受け取っていくべし。

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今週のおとめ座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

霊的なものとの折り合い

今週のおとめ座は、いたずらに何かになろうとするよりも、こうでありたくはないという側面を減らしていこうとするような星回り。

「春雨に大欠する美人哉」(小林一茶)という句に限らず、一茶の句に出てくる女性は、どうも色気が少ないように感じます。長い独身生活のせいかとも考えられますが、結婚後に詠んだ句も大して変わりがないので、もう根っからのことなのでしょう。

掲句にしても、ひとりの人間から滲みだす色気にフォーカスするというより、女のいる風景全体の情感というか、哀憐のようなものを感じさせます。一茶はどこか女性を性悪で、あわれな生き物として客観視するところがあったのではないでしょうか。実際、五十を過ぎて家を構え妻をめとるまで、本当に愛恋を感じた人もいなかったようです。

あくまで推測の域を出ませんが、それはやはり継母と折り合いが悪く、幼くして郷里を離れたことが彼の女性観に大きく影響していったのかも知れません。あなたもまた、一茶よろしく、自分のこころに差し込んでくる暗い影をじっと見つめてみるといいでしょう。

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今週のてんびん座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

軽やかに、残酷に

今週のてんびん座は、いっそ悪党になり切っていこうとするような星回り。

古代ギリシャの哲学者たちのあいだでは徹底的に低く見られた一方で、商人とソフィスト(職業的知識人)には高く評価された「メティス」。基本的にはいわゆるずる賢さのことなのですが、ベルギーの宗教学者マルセル・ドゥティエンヌはそうしたメティスの起源について興味深い指摘をしていました。

ギリシャ神話では、ゼウスの知恵の源ともされるメティスの起源はタコなのだと言ったんです。突然口から墨を吐いて逃げたり、知らんぷりして近づいていって高電圧で相手を倒すとか、とにかく卑怯なマネをして、戦略を立てて勝つというのがメティスで、最後は「こいつはどうしようもない悪者だ」という印象を残して去っていく。

つまり、暗い神秘主義の神様で、平気で関係者も殺してしまうような、こんなに恐ろしいものはないというくらいの悪党なんです。現代の知識人というのは、あまりこういうメティスは受け入れられなくなりましたが、自然界の秩序を破って新たな物語を展開するトリックスターというのは、本来そういうものだったのでしょう。あなたもまた、ある種の商いの感覚をよみがらえさせていくべし。

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